スピリチュアリズムの思想体系（Ⅰ） ＜人間観-2＞

スピリチュアリズムの思想体系（Ⅰ）　＜人間観-2＞ 　 　前回に続いてスピリチュアリズムにのスピリチュアリズムの思想体系（Ⅰ）の最初のテーマである 人間観についての学習です。 ​ ＜前回の学習内容＞　 　人間は目に見える物質的要素の肉体と霊的要素の霊体の2つの身体を持っています。霊体には「霊の心（霊的意識）」があり、その中心には人間の本体である「霊」があり、肉体には「肉の心（肉体本能）」があります。 　このように、人間は２つの物質的要素と３つの霊的要素から成り立っています。 「霊」は人間の最高次元の部分です。そして、「霊の心」はその「霊」の表現器官なのです。 　また、人間は神から与えられた分霊であるがゆえに、神に近づこうとする霊的本性を誰もが持っています。 神はすべての人間の霊的親であり、私たち人間はみな神の霊的子供となのです。 ​ 　今回の内容学習は３つです。 ​ 　・「心」と「意識」について 私たち人間は「霊の心」と「肉の心」の2つの心を持っています。しかし、地上の人間はこの2つの心を区別することができません。合わせたものを一つの心として感じているのです。 　利他的方向を示す高次の要素である「霊の心」と、低次元の利己的方向を示す「肉の心」を一つの心として自覚しています。 　シルバーバーチはさらに、地上の人間は「霊の心」から生じる霊的意識をすべて自覚することができないと述べています。 脳には受信機と発信機の２つの役割があります。 「霊の心」から生じる霊的意識を受信し、「肉の心」から肉体本能敵意識の発生させています。 これらが、人間が自覚できる心なのです。 　しかし、霊的意識は脳を通してほんの一部しか自覚できません。 自覚できない隠された状態の霊的意識を潜在意識といい、自覚できる霊的意識の一部と肉体本能的意識を合わせたものを顕在意識といいます。 ​ 　地上の人間は霊的意識の大部分が潜在意識の中にあり、本当の自分を知ることができないのです。 ​死んで初めて本当の自分を知ることになります。 ​ ​ ・死後の身体と心について 　人間は死によって肉体を脱ぎ捨てます。肉体と肉体本能（脳から発生している）が消滅します。 　ということは、死後は「霊体」「霊の心」「霊」という霊的要素だけで、霊界で新たな生活することになります。 　肉体が消滅した死後は、地上時代の肉体的障害から解放されます。身体障害はもちろん、脳の異常から起こる精神障害からも解放されます。死は、こうしたさまざまな不自由さからの解放なのです。 ​ 　 　・潜在意識の働きについて​ 　潜在意識という言葉を多くの人は知っていますが、それがどういうものか明確にはわかっていません。 シルバーバーチはその潜在意識についても明らかにしてくれました。 　 　潜在意識にはあらゆる知識・情報が記憶されています。また、行ってきたすべての行為もしまい込まれています。 　そして、前世に関する情報や睡眠中の幽界での記憶も蓄えられています。 　 地上の人間は潜在意識に蓄えられたこれらを自覚していませんが、死後すべてを自覚することになります。 いい記憶も悪い記憶も、当然過去の利己的な行為も忘れてしまいたい体験などもすべてです。 しかも自分だけが知るのではなく周囲の人間にも知られてしまうのです。 地上時代に上手く取り繕い周囲の人間を欺いてきた人も、死後はすべて剝ぎ取られ本当の自分を晒すことになるのです。これが“幽界の審判”です。 ​ これを知って、誰もが人に知られたくない事や思い出したくないことが心に浮かんだはずです。 自業自得と言えますが、ここにも素晴らしい神の摂理が働くのです。 これからの人生を、真理に沿わせる努力を続け人のために役に立つ生き方をすれば、こうした嫌な記憶は潜在意識の奥底に封印されます。利他愛の実践こそが罪の償いとなって自分を救ってくれるのです。 ​ 真理普及は最大の利他愛の実践です。 真理を知った私たちスピリチュアリストにしかできない利他愛の実践なのです。 地上再臨したイエスの下で、人々の幸福と救いのために働けることほど幸せなことはありません。 これからの人生を、イエスによって展開されていく真理普及に捧げていきましょう。 ​ ​ ＜まとめ＞ 地上の人間は「霊の心」と「肉の心」の2つを持っていますが、それを区別することができません。 私たちが通常自覚している意識を“顕在意識”と言いますが、その内容は脳を通して自覚できる「霊的意識の一部」と脳から発生する「肉体本能的意識」が合わさったものです。 では自覚できない大部分の霊的意識がどこにあるかと言えば、潜在意識となって隠された状態にあるのです。 この潜在意識にある霊的意識は、死んで初めて自覚できるようになります。 地上の人間は死んで初めて本当の自分を知ることになるのです。 また、死後は肉体的障害から解放されます。身体障害も精神障害も肉体の異常から引き起こされていますが、その肉体が消滅することによってさまざまな不自由さから解放されるのです。 ​ こうした人間の身体や心（意識）については、物質次元や地上的観点からではわかりません。 宗教や哲学でも明かすことはできませんでした。 霊的観点からみて初めてわかることなのです。 ​ ​ ＜参考＞​ ・（YouTube）スピリチュアリズムの思想体系Ⅰー人間観（スピリチュアリズム普及会) ​ ・『シルバーバーチの霊訓』とはー『シルバーバーチの霊訓』の画期的な通信内容ー　２『シルバーバーチの霊訓』の画期的な「人間観」（スピリチュアリズム普及会)

※リンクについてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。