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スピリチュアリズムの思想体系(Ⅰ)  <死生観-3>

  今回は死生観について最後の学習です。

 死生観-1の内容は、地上人の「死」に対する考え方や、宗教が人々を死の恐怖から救うことができなかった原因(霊的無知)、そして霊界からの働きかけによるスピリチュアリズムの登場をみてきました。

 死生観-2では、客観的事実として明らかにされたスピリチュアリズムの死生観によって「死の恐怖や悲しみ」から救われたこと、さらにスピリチュアリズムの死生観を霊的観点から深めたシルバーバーチの死生観をみてきました。シルバーバーチが明かした、「死は喜びであり希望でありご褒美」であると同時に、「愛する人との死別は祝福すべきこと」であるという驚異的な霊的事実を学びました。

 今回は、(6)「死」に類似した現象の幽体離脱(臨死体験)、(7)「死」に関するさまざまな問題、(8)「死」に関する社会的慣習・宗教的行事についてです。

スピリチュアリズムを学ぶ人にとって身近な問題を、霊的観点から整理しました。

(6)「死」に類似した現象の幽体離脱(臨死体験)

 幽体離脱(臨死体験)は特別な人の稀な体験と思われていますが、実は私たちは睡眠中に毎晩のように幽体離脱をして霊界を訪れています。肉体から離れシルバーコードに繋がれたままの霊体が自由に移動しています。その幽体離脱体験は脳に記憶する能力がないため目が覚めると忘れてしまいますが潜在意識には記憶されいて、死後の霊界での生活のリハーサルにもなっています。

(7)「死」に関するさまざまな問題

 人間の生命は神から与えられたものです。その生命を人間の勝手な理由で捨て去ったり奪うことは許されません。自殺や死刑や安楽死 は、摂理違反なのです。

延命治療と尊厳死 は、摂理によって寿命がくれば死ぬことが決まっているため問題はありませんが、臓器移植や脳死 は、霊的事実に照らしてみると間違いがわかります。死の判定基準が、シルバーコードの切れる瞬間であることが明らかである以上、脳死を死とする考えは間違いです。死を怖れ先延ばしするための臓器移植も、死は喜びであり希望であることを知っていれば必要ないのです。

(8)「死」に関する社会的慣習・宗教的行事

​ ここでは、葬式についてみてきました。

死は祝福すべきことを理解していれば、悲しみから行う葬式も肉体の捨て場所である墓もいりません。

霊的事実に基づいた葬式は、素晴らしい世界に旅立つ死者を祝福するための儀式です。

 シルバーバーチの死生観は、私たちに「死」に対する思いを前向きにさせ、「死」を祝福すべき出来事として示してくれました。

「死」の概念をこれほどまでに覆した宗教も思想もありませんでした。

シルバーバーチの死生観は、本当に驚きの死生観です。

 

<参考>​

 

  ※引用・リンクについてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。

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