死の直後の様子 Ⅱ
死の直後の様子 Ⅱ
人間は“死”を境として、地上世界での人生と霊界での人生に大きく二分されることになります。
私たちは死後、霊界で新しい人生を歩んでいきます。
しかし死んですぐに霊界での生活が始まるわけではありません。
死の直後どのようなプロセスを歩むのかを学んでいきます。
前回は、死の直後にほとんどの人が辿る「死の眠り」と「死の眠りからの目覚め」の様子をみてきました。
死の瞬間、本人は深い眠りの状態ですが、シルバーコードが切れる時には、地上時代に深い関係にあった家族や友人・知人の手伝ってくれています。
一定の期間を過ぎると目を覚ましますが、このあとのプロセスが人によって違ってきます。
大きく3つのケースに分けられ、その中の2つのケースを前回学習しました。
1つ目は、大半の人に当てはまる「混乱状態に陥る」ケースと、2つ目の唯物論者や間違った宗教の狂信者に多い「死を頑なに否定し、地縛霊となってしまう」ケースです。
この2つのケースに共通していることは、死や死後の様子を知らない霊的無知のために「死の自覚」を持つことができないということです。
特に、唯物論者や宗教の狂信者は間違った知識が魂に沁みついているため、「死の自覚」を持つまでに長い時間がっかります。
今回の学習は、3つ目の「生前から霊的知識を知っている人」のケースについてと「死の自覚と霊的知識を知ることの重要性」についてです。
「生前から霊的知識を知っている人」の場合は、死の眠りから目覚めて自分の遺体やその傍で泣いている家族の姿を見て、自分が死んだことに気がつきます。すでに死後の世界を知っているためすぐに「死の自覚」を持つことができるのです。そして「「他界者との感激的な再会」を果たします。その後、スムーズに幽界への生活に入っていきます。
霊的知識を知っていてもそれぞれ霊性レベルは違うため、霊的知識を知っている人でも、前の2つのケースと同じように「調整期間」が必要な人もいますが、短期間の調整を経て幽界での生活に入ります。
どのケースにおいても重要なことは、「死の自覚」を持つということです。
「死の自覚」がなければ、幽界でので生活は始まりません。
死を自覚できれば、自動的に次のプロセスに移行します。
「死の自覚は、幽界へ入るための第一条件」なのです。
霊的知識を知っている人は、死をすぐに自覚して幽界へ入っていくことができますが、霊的知識を知らな人は、死後の世界があることがわからないため、自分を取巻く状況に混乱しなかなか自分の死に気付くことができません。死を自覚するまでに長い時を必要とします。中には、幽界下層で地縛霊となって留まり続ける人もいます。
そうした「死を自覚できない他界者のために、霊界の人々は救済活動」を行っています。
他界者を休息所へ連れ行ったり、治療が必要な者には手当や看護、また教育や指導などをしますが、そうしたことはすべて利他愛に基づく救済活動です。
「生前から霊的知識を知っておくことは、死後、地縛霊にならないための唯一の方法」です。
正しい霊的知識を知っていれば、地縛霊になるようなことはありません。
死後についての霊的知識は、地上人が持つべき最も重要な知識であり、常識というべきものなのです。
地上に生きている間は目の前の損得や将来(老後)のことだけを考えればいい、死後のことは死んでから考えるという人もいますが、死んでからでは遅いのです。
死後かなりの遠回りをしなければなりません。それだけでなく、霊界の人たちの手を煩わせることになるのです。
死後の知識を得ることは、地上人生の意義を知り生き方を考えるようになります。
物質的快楽や財宝や地位名声は地上限りのものですが、地上人生・霊界人生を通して価値あるものは霊的知識・霊的真理です。
霊的知識・霊的真理を手にして最高の地上人生を歩める人が増えますように。
<参考>
※引用・リンクについてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。
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