スピリチュアリズムの思想体系(Ⅰ) <死生観-2>
これまで人類は最大の恐怖で悲劇である死に対し、宗教を通して関わることで救いを得ようとしてきました。しかし、文明や科学の進歩によって多くの知識を手にした現代人は、宗教の教えを無条件に受け入れることができなくなってきました。そうした中、スピリチュアリズムが登場しました。
従来の宗教の死生観は「死は最大の恐怖」であり、「死別は最大の悲しみ」でしたが、スピリチュアリズムでは「死を怖れる必要はない」「死別を悲しむ必要はない」ことを説き、宗教のあやふやな死生観では拭い去れなかった死の恐怖と悲しみから人類を解放しました。
スピリチュアリズムの死生観は、死の定義や死後の人間の状態・住処を明確に示しました。「死」とは霊体と肉体を繋いでいるシルバーコードの切れる瞬間のことで、死後の人間は霊体だけになって存在するとし、その霊体だけとなった人間は霊界で新たな生活を始めていることを霊的事実に基づき明らかにしました。
現代人の理性が納得する画期的なスピリチュアリズムの死生観によって、初めて地上人類は死の恐怖・悲しみから救われました。
さらに、このスピリチュアリズムの死生観は『シルバーバーチの霊訓』によって集大成され、私たちは人類史上最高の死生観を手にすることになりました。
スピリチュアリズムの死生観は地上人の立場に立って死に対する考え方や心構えを示しましたが、シルバーバーチの死生観は徹底した霊的視点から、「死は喜びであり希望であり、ご褒美」とし、「愛する人との死別は祝福すべきこと」と述べています。
これまで、どの宗教もどの霊界通信も言ったことのない革命的な内容です。
改めて『シルバーバーチの霊訓』のスケールの大きさと深さを感じる死生観です。
<参考>
※引用・リンクについてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。
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