シルバーバーチの霊界通信の目的
なぜ、シルバーバーチは私たちのいる地上に戻ってきたのでしょうか。
シルバーバーチは地上世界についてこんなふうに語っています。
「物質界に降りてくるのは、正直言ってあまり楽しいものではありません。光もなく活気もなく、うっと
うしくて単調で生命力に欠けています。」
「弾力性のなくなったヨレヨレのクッションのような感じ」
シルバーバーチにとって、何の魅力もないこの地上世界にわざわざ戻ってきたのはなぜでしょか。
インペレーターやホワイトイーグル、レッドクラウドといったシルバーバーチと同じように高級霊界から
の要請を受けて霊界通信を送ってくれた高級霊たちがいます。
これらの通信には共通の目的があったのです。
2章 シルバーバーチの霊界通信の目的
~なぜ高級霊たちは戻ってくるのか~
<なぜ地上へ戻ってきたのか> (P30/7~後ろから2)
・地上人類救済のため
…人類を救い、地上天国につくり変えるため
・地上に霊的真理をもたらすため
…地上人類に最も欠けていて必要なものをもたらすため
<地上の悲劇・不幸の原因> (P31/後ろから4~P33/後ろから5)
・物質によって霊眼が曇らされた
…霊的なものより物的欲求が優先されている
・五感という限られた感覚でしか物事を見る事ができない
…文明の発達に伴い物質に依存し霊的なことに鈍感になってしまい、見えるもの聞こえるものがすべて
と思っている
・万物の背後に絶対的統一原理である大霊が宿っていることが理解できない
…私たち人間や動物。植物など地上のあらゆるものに大霊(神)が宿っていることが理解できない
⇒ 霊的視野が持てない、肉主霊従、物質至上主義、霊的同胞意識が持てない
(「死んでから霊になるのではなく地上に生きている今も霊である。本能に流されるのではなく霊
的なことを優先することが大切。物や富をたくさん持つことが幸せではない。地上人類は霊的絆
でつながった兄弟姉妹である」ということが、理解できていない)
⇩
差別・混乱・不幸・破壊 (人類共通の悲劇)
「霊的無知」により「物質中心主義・利己主義」がはびこり「さまざまな悲劇・不幸
2つのガン 地上地獄・暗黒の世界」となっている
霊的真理の普及(霊界からの働きかけ)
↓
「霊的無知の克服」により「霊中心主義・利他主義」に変わり「霊的同胞世界地上天国・光輝く世界」
個人レベルの救い に生まれ変わる
<スピリチュアリズム(真理)普及によってもたらされるもの> (P34/後ろから2~P35/2)
・気高く優れた生き方(霊中心の生き方)
・奉仕の人生によって魂と霊と精神を豊かにする(利他愛支配の世界)
・この世的な平和や幸福ではなく、崇高で霊的価値のあるもの(霊的な宝、霊的成長)
<霊的真理を伝える> (P35/7~P37/9)
・自分が手にした真理を次の人に伝える
…真理を知った者の義務(伝道は義務であり、最高の利他愛の実践)
・居眠りをしている魂を目覚めさせる
…地上生活の目的は居眠りしている魂がその存在に目覚めること
・大霊の摂理、霊的真理を理解する
…人間本来の生き方であり大霊と一体になる唯一の道 大霊と一体になることで真の安らぎが得られる
・知識はすべて大切、知識にも段階があり一つ一つ理解し吸収していく
…ここでよしという終わりはなく、真理は無限にある
・先に真理を知った者が真理に忠実な生活を送る(実践)
…霊界からの働きかけもしやすくなる
・真理を知った者は、霊界からの霊力を届ける通路である
…良質な道具となることが大切
シルバーバーチの語る真理は人類の成長のための真理に絞られています。
なぜなら、悲劇の蔓延する地上の救済が目的だからです。
そのためにはまず
① 人間が霊的存在であること、
② 死後の生活(霊界)があり、
③ 地上人生がその死後の生活のためのトレーニングで、
④ 地上に生まれてきた目的が霊的成長するため、
そのことを理解させることが目的だったのです。
因果律のはたらくその背後にはさまざまな摂理が重なっていますが、今の私たちには理解できない内容で
あり、霊的成長に直接関係のないものです。そのため、シルバーバーチの計画に含まれてはいませんでし
た。 知的好奇心を満たすだけでは成長しないのです。
真理を正しく理解し実践してこそ霊的成長へつながるのです。