死後の世界
11章 死後の世界
死ぬということはどういうことか、死んだあとはどうなるのか、本当に死後の世界があるのか。
人は死そのものより死後のことが怖いのではないでしょうか。知らないから怖いのです。さまざまな宗教でそれぞれの死後を語っています。しかし、宗教で教わる死後はうす暗いモヤにつつまれたような世界か、もしくは生前の行いによって天国が地獄かどちらかに行くといった内容です。
シルバーバーチは、死の直後の様子や死後の生活を教えてくれました。
●死後の世界の素晴らしさ・美しさ(P184/7~9)
・肉体の牢獄からの解放
物理的な限界(骨や筋肉など)で体の動き(運動)には制約がある
また、病気やケガや年齢などによっても人それぞれ不公平な条件がある
五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)でしか世界を認識できない不自由さからの解放
・望む所へは自由に行ける
距離というものは物質的な産物のため、車や電車やなど必要ない
心で思えば行きたいところへ行ける (しかし、それには霊格の違いの差がある)
霊界ではこの霊格の差は歴然としていて明確に皆にわかる
・心で考えたことが形をとる
自分の創造力で何でも作ることが出来る
食べたい物や欲しい物は買わなくても作らなくても欲しいと思うだけで目の前に現れる
(しかし霊性の高い霊に物欲はない 死後まもない霊や霊的なことに無知な霊にしかない)
・好きなことにいくらでも専念できる
時間の概念がない
地上では太陽の動きに合わせ朝や夜があり時間が存在するが、霊界には太陽はない
(太陽は物質世界だけのもの)
・お金の心配がない(P186/2~3)
肉体を維持するための食べ物、衣服、それらを買うためのお金を稼ぐ必要ない
肉体を持っていないので食べる必要はないが、習慣により食べたいと思えば目の前に現れる
・美しさの本当の姿(P187/9~後ろ3)
物質の目を通して物質の脳に映像化されたものを地上では見ている
私たちが目にする地上自体も不完全な未熟な物質である
・才能や素質は霊界ではお互いの奉仕のために用いられる
(P185/10~後ろ4、P186/後ろ1~P187/5)
金銭的や環境的に夢を諦めるしかなかった人は、霊界で思う存分自分の夢に邁進できる
・霊界では以心伝心 (P185/L4~L2)
霊界では意志の疎通はテレパシーで行われる
地上では誤解という言葉があるように、自分の気持ちや考えを正確に伝えることは難しい
言葉をどれだけ知っているか、表現力があるかによって左右される
また、受け取り側の知識にも頼らなくてはいけない
もし、死後も心に妬みや憎しみ自己顕示欲などネガティブな感情を持っていると、そういった心
の内がすべて周囲の人たちに知れ渡る
建て前や言いつくろいは全く通用しない
ストレートに瞬時に心に浮かんだことが伝わる
そして、その心の内は容姿にも反映される。醜い心の持ち主は醜く歪んだ容姿になり、いたたま
れなくなり霊性の低い界層へ自ら降りていくことになる
・生存競争がない (P185/後ろ1~P186/2)
霊界で霊を区別するものといえばたった一つ、霊性だけ
どれだけ奉仕してきたか、人のために自分を役立ててきたのか
地上での権力や地位など全く無意味
●死んで初めて生きることになる
・霊的なことに反応を示さない(P184/後ろ1~P185/4)
日常の出来事に右往左往して、地上で起こることがすべてだと思っている
・死んだ人間の方が生命についてはるかに多くのことを知っている(P185/7~9)
自分の周りの世界を認識できるものがたった5つしかない五感しかない不自由な肉体から解放
されているから
●死は悲劇ではない (186/8~後ろ2)
・地上世界で生きている方が悲劇
・苦しみから解放され自由と美しさを満喫できるようになることは不幸ではない
私たちの想像をはるかに超える美しさと素晴らしさを満喫
しかし、これも霊性・霊格によって違う