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死後世界観(幽界)

スピリチュアリズムの目的は、“悲劇の多い地上を救うこと”です。

地上の悲劇の中で重大な事の一つに、自分が死後も生き続ける永遠の存在であることを知らず、日々目の前で起こる出来事や将来の不安から、本来の地上生活の目的を果たすことができない人間が多くいることです。

そして、死後についてのあやふやな知識しか持たず死をむかえた霊が、自分が死んだことを自覚できない不幸を生んでいます。

今回は、死後の世界とはどんな環境なのか、従来から言われている死後の世界とスピリチュアリズム(霊界通信によってもたらされた)の説く死後の世界の違いは何かを比較します。

◆スピリチュアリズムの死後世界観(他界観)の概要

  死  ・シルバーコードが完全に切れる(肉体と霊体の完全分離)ことで“死”となる

  ↓      死の眠りから覚める

  死の直後  ・死についての知識の差によって、その後のプロセスは様々である(多くの人は混乱する)

   ↓

  幽界(最初の過渡的な死後世界)     

   ↓  ・地上的意識・地上臭を拭い去る 

       (物的な欲望や執着があると、完全な霊的世界に入ることができない)

   ↓  ・霊的純化のプロセス (霊的純化が完了すると、また死の眠りに入る)

       2度目の死の眠りは、自分の霊性に相応しい界層で自分と同じ霊性の

   ↓ 霊的グループの中で目覚める

  霊界(本格的な死後世界)

  ・本格的な霊的成長プロセス

      本来の住処で永遠の成長を続ける

[従来の宗教の死後世界観] (キリスト教やイスラム教の他界観)

  〈2分的他界観〉・・・・天国か地獄という善悪どちらか二つの世界  

           天国(神の支配)…煉獄も含む(カトリックだけの信仰)

    死   →                         

           地獄(サタン・悪の支配)                       

  キリスト教やイスラム教に限らず、多くの宗教多くの民族多くの地域で信じられている死後世界観   

[シルバーバーチの死後世界観]

  〈多層的他界観〉・・・・多数の界層からなる一つの世界

    死 → 幽界 → 霊界 (※霊的地獄を含む)

         ※霊的地獄とは地縛霊や死の自覚のない霊などの集団が存在する霊界の暗いスポット

私たちの死後は、まず地上とそっくりな幽界へ行く。

そこで、地上的意識や物的欲望、物的執着心をすべて捨て去ってから霊界へ入る。

たった一つの世界に無数の界層がある霊界の中の、自分に相応しい界層で同じ霊性の集まりである霊的グループの一員として進化向上していく。   

界層世界での霊的グループの生活は、幽界の存在とともにスピリチュアリズムが明らかにした事実である。

◆◆幽界の環境とそこでの生活◆◆

 ①外見上は地上世界とそっくり、地上にあるものはすべて存在

 ②地上世界と違って、物質がないため時間と空間の制約がない 

 ③地上世界との最大の違い    意識(心で思ったこと)が実現・形体化する

     欲しい物が自由に手に入れられ、願い事が自由に実現する 

              『シルバーバーチの教え』(下)P148/5~8

 ④肉体の代わりに、霊体が新しい身体となる

   (最初は多くの人が肉体を持っていると勘違いする)

    地上時代の身体の不自由さはなくなり、軽やかになる

    疲れも障害もなくなり、若返ることもできる

 ⑤肉体がないため、肉体を維持するための飲食・睡眠が不要となる 

   (ただし、物を食べたいと思う者は自由に食べたいだけ食べることができる)

 ⑥地上と違って、心(精神)が中心となる

    地上では、モノ・物質が中心であったが、幽界では物質・物体はなんの力も持たない

 ⑦心と心がテレパシーで通じる

    言葉を用いずに思考内容(考えていること)や感情などの心の内容が相手に伝わる

              『シルバーバーチの教え』(上)P194/6~8(下)P148/2~5

   ⑧思うだけで、場所の移動ができる 行きたい場所に瞬時に行くことができる 

              『シルバーバーチの教え』(上)P198/1~5

 ⑨自分自身の心的(霊的)内容が周囲の人々にストレートに知られる

    そのため、地上のように嘘や隠し事ができない

 ➉地上で知り合いだった人、愛し合った人、歴史上の人物と会うことができる

              『シルバーバーチの教え』(上)P195/7~後ろ1 P193/1~7

 ⑪.昼と夜の区別がない 『シルバーバーチの教え』(上)P197/後ろ4~後ろ1

このように、幽界はお金がなくても欲しいものはすべて手に入るため、我慢や苦労してお金のために働く

必要がない。

眠る必要がなく、疲れることも病気もない。

自分のしたいことをいつまでもしていられる。

また、不安や心配がない素晴らしい世界と誰もが思う。

しかし、いつかはそんな生活・環境に飽きてくる。

この世界に不満を持つようになる。

それは、物的な執着や自己満足からの卒業を意味している。

◆◆幽界での霊的純化のプロセス◆◆

・霊界という純粋な霊的世界に入る準備段階として、地上的意識・地上臭を拭い去る

・これが霊的純化プロセスで、幽界の一番の目的

 すでに霊的純化が終わった人には幽界での生活は不要となり、次の霊界に入っていくようになる

 時には、死後幽界を素通りしてストレートに霊界に入っていくような人間(※イエス)もいる

・誰もがやがて、幽界での欲望が何でも叶う生活に飽きるようになる

  地上的欲望、肉的・物質的欲望を捨て去る

      ↓

  霊的本性が目覚め、霊的なものを求めるようになる

      ↓

  霊的成長したいと思うようになる

      ↓

  新たな世界〈霊界〉に移動

人によって霊的純化に至るまでの期間はさまざまだが、この世界(幽界)に対する不満や飽きることが魂の向上につながっていく。ここでようやく、霊界へ入っていくことができる。

幽界は地上と似せて作ることで死のショックを和らげる役目があるが、もう一つの重要な目的がある。

それは、物的欲望・地上的意識・地上臭を拭い去り霊的純化をはかることにある。 

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