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人生観

年齢・性別・民族・宗教・社会的地位・貧富の差等さまざまな違いを持つ人間ですが、共通の願いがあります。

皆が幸福な人生を送りたいと望んでいます。

ただ求める幸福の中身が人によって違うだけです。

多くの人の求める幸福な価値ある人生とは何か、一方霊界から見る幸福な価値ある人生とは何かを見ていきます。

【人生についての見方・考え方】 

 ・なぜ、何のために、自分は生まれてきたのか (人生の意味・目的)

 ・どのような生き方をすべきか (人生の意義)

 ・人生の価値は何によって決められるのか (価値観)

 ・幸せな人生とはどのようなものか (幸福観)

    ⇒ こうした内容を霊的観点からこれらを見て初めて正しい人生観を持つことになります。

【大半の人々(一般的な)の人生】

 ・人生の意味・目的・価値・幸福がわからない中での惰性的な生き方

         何のために、なぜ生まれてきたのかわからない、自分の目的がわからない。

    …受け身の人生 ⇒ 現状に満足することが幸福 

         身の回りのささやかな幸せや安心や安定で満足している人がほとんど

         (→明確な人生の意味・目的・価値・幸福に対する答えがないため、そう思うしかない)

 ・死=100%確実な運命(宿命)… あれこれ考えても仕方がない

         (→避けられないなら考えても無駄と思う)

 ・幸福  物の豊かさ (金とモノの追求の人生) 

      心の豊かさ (精神的な満足を求める人生) 

 ・漠然と心の豊かさが大切と考えるが、心の豊かさとは何かがわからない

       具体的なことがわからない、

       霊的なことがわからない、

       生きる目的が明確にわからない、

    心の豊かさの真の意味がわからず肉主霊従となる 

※肉体本能に振り回され霊的なものが置き去りにされている

    … 肉体本能に支配され、本能的快楽を求める人生 となっているのが現状

【唯物論者の人生観】(唯物主義的な人生観) 

 ・人生とは死を迎えるまでの期間に過ぎない(唯物的世界観)

   人生とは死を迎えるまでの期間と考え死後を認めていない。    (人生は死とともに消滅すると考える。)

 ・できる限りの楽しさと喜びと快楽を味わわなければ損(快楽主義的人生)

   (一度きりの人生だと思うから、楽しまなければ損だと思っている。

    積極的に自分が楽しいと思う事や快楽につながることを求め物質的なものを求める。)

 ・モノとカネ、名声、権力が幸福をもたらす価値あるもの(物質的価値観・物質的幸福感)

 ・肉体生命は人間にとって最も価値あるもの … 死は人間にとって最大の悲劇・不幸

   (生きてこそ幸せを実感でき快楽を得られると考える。地上人生がすべてと思うから、少しでも長生きすることが

    幸せで、生きることが重要と思っている。)

【熱心な宗教者の人生観】(宗教的人生観)

 ・教義に忠実な信仰生活 (正しい生き方、価値ある生き方、真に幸福な人生)

    善い行い= 教義に忠実=天国  悪い行い= 教義に背くこと=地獄

     (熱心な宗教者であればあるほど、正しい生き方をするためや、天国へ行くための善い行いをするために教義に

      忠実であろうとし、教義に忠実であれば幸福になれると思っている。)

  ⇒教義が正しければ、摂理に沿った生き方で正しい人生観を持てるが間違っていればどうなるか。

 ・土台となる宗教の教義自体が間違っている ⇒ 空想的な人生観

【スピリチュアリズムの人生観】(シルバーバーチが登場する以前のスピリチュアリズムの人生観)

(唯物主義的人生観、宗教的人生観を否定して、霊的事実に基づく“霊的人生観”の基礎)

 ※霊的人生観とは・・・・・

  霊的視野から見た地上人生、霊界人から見た地上人生についての見解

  スピリチュアリズムによってはじめて実現

  それまでは物質的視野に立った人生観、間違った宗教の教義に基づく人生観しかなかった

 ⑴ 死後にも地上世界と同じように人生は続く 死後を肯定

  (唯物主義、物質的世界観・物質的人生観の否定)

 ⑵ 霊界での生活    食・睡眠・住まい・衣類は不要 お金に価値なし

  (物質的価値観の否定)霊界は物質ではなく思念の世界 

 ⑶ 物資的利益追求のみに人生を費やすことは間違い

   死とともにすべて消えてしまうものを追い求め蓄えることは無駄 

【シルバーバーチの人生観】

  (地上人生の意味と意義を霊的真理(※霊的成長至上主義)に基づき、霊的観点から明らかして“霊的人生観”を完成。

   それ以前の霊的事実に基づく“スピリチュアリズムの人生観”を発展させ“霊的人生観”を集大成)

 ⑴ 地上人生の正しい位置づけ   霊界人生>地上人生 (霊界がメイン)

   『シルバーバーチの教え』(上)P160/10~15   

  「地上人生のあらゆる体験は、大きな計画の中の一つです。落胆・挫折・悲しみ・痛み……これらは人間的心情から

   すればあって欲しくないものかもしれませんが、魂の進化にとっては、とても貴重な体験なのです。しかしあなた

   方は、その体験の最中にあってはそうは思えないでしょう。人生体験の価値を明確に認識できるようになるのは、

   こちらへ来て地上人生の一部ではなく、全体を振り返ることができるようになったときです。」    

 ⑵ 地上人生の目的   霊界での生活のための準備をする (基本的な霊的成長)

   『シルバーバーチの教え』(上)P160/6~9     

  「種子が暗い土の中に埋められるのは、養分を摂取して発芽後の成長に備えるためです。それと同じく、人間の生命の

   種子が物質界という暗黒の世界に生まれてくるのは、霊界へ戻ってからの進化に備えて地上生活での体験を積むた

   めです。」 

 ⑶ 霊界に持っていけるのは霊的・精神的なもの   魂の成長(霊性)が最も重要

   『スピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべ』P98/8~9   

  「地上世界で大切と思われているものの中には使い捨てのような価値しかないものが沢山あります。真に大切なのは魂

   の成長にかかわることです。」

 ⑷ 地上人生における最も価値あるもの(最重要事項)   霊的成長(霊的価値観の確立)

    霊的成長できた人生=人間としての最高の地上人生 

   『シルバーバーチの教え』(上)P160/後ろから4~1 

  「人生体験の価値を明確に認識できるようになるのは、こちらへ来て地上人生の一部ではなく、全体を振り返ることが

   できるようになったときです。さまざまな逆境を通して魂が強化されたことを知るようになるのです。」

 ⑸ 霊的成長   “霊主肉従” “利他愛の実践” “苦しみの体験(甘受)”を通してなされる

   『シルバーバーチの霊訓―地上人類への最高の福音』P243/7~10

  「精神的にも霊的にも自己を厳しく修養し、生活のすべての側面を折目正しく規制し、自分は本来は霊であるという意

   識をもって、行動のすべてに霊の優位性を反映させなさい、と。霊の優位性の自覚にもとづく修養的生活――これが

   最高の生き方です。」   

 ⑹ 地上人生には必ず苦しみや困難の体験が発生 “苦しみの体験”を通して霊的成長が促される

       苦しみや困難のない地上人生を歩む人はいない(苦難の摂理・苦難の人生観)

   『シルバーバーチの霊訓』(4)P42/5~7

  「人生の困難は魂が向上してゆくための階段です。困難、障害、不利な条件───これらみな魂の試練なのです。

   それを一つ克服した時、魂はいっそう充実し向上して、一段と強くそして純粋になってまいります。」   

 ⑺ 生まれる前から、自分の人生を自分自身で選んでいる 

   『シルバーバーチの霊訓』(1)P109/7~14  

  「地上へ誕生してくる時、魂そのものは地上でどのような人生を辿るかをあらかじめ承知しております。潜在的大我の

   発達にとって必要な資質を身につけるうえでそのコースがいちばん効果的であることを得心して、その大我の自由意

   志によって選択するのです。その意味であなた方は自分がどんな人生を生きるかを承知の上で生れて来ているので

す。その人生を生き抜き困難を克服することが内在する資質を開発し、真の自我──より大きな自分に、新たな神性

を付加して行くのです。その意味では〝お気の毒に・・・〟などと同情する必要もなく、地上の不公平や不正に対して

憤慨することもないわけです。」

 ⑻ すべての人間に一人の守護霊がいて、守護霊の指導のもとで霊的成長の道を歩む 

   『シルバーバーチの霊訓』(1)P179/1~9

  「 問 (人間一人ひとりに守護霊がついているのですか)

    答 (母体内での受胎の瞬間から、あるいはそれ以前から、その人間の守護の任に当る霊が付きます。そして、その

   間の死の瞬間まで、与えられた責任と義務の遂行に最善を尽くします。守護霊の存在を人間が自覚するとしないとで

   は大いに違ってきます。自覚してくれれば守護霊の方も仕事がやりやすくなります。守護霊は決まって一人だけです   が、その援助に当たる霊は何人かおります。守護霊にはその人間が辿るべき道があらかじめ分かっております。

が、その道に関して好き嫌いの選択は許されません。つまり、自分はこの男性にしようとか、あの女性の方が良さそう

   だ、といった勝手な注文は許されません。こちらの世界は実にうまく組織された機構の中で運営されております。)」

 ⑼ 死後自分自身の人生を振り返り、地上人生を自分で評価する  

   『シルバーバーチの霊訓』(7)P179/7~9

  「地上生活の総決算をする時がきたとき、つまり地上に別れを告げて霊の世界へと移られると、誰がするというでもな

   く、自家作用によって、自分で自分を裁くようになります。その時の判断の基準は地上で何を考えたかでもなく、何

   を信じたかでもありません。世の中のためにどれだけ自分を役立てたかということです。」

※霊的成長至上主義とは・・・・・

 ・霊的成長が人間にとって最も重要で価値があるという考え方(霊的価値観の絶対基準)

 ・シルバーバーチの人生観は『霊的成長至上主義』という最も重要な霊的真理を土台とする

 ・霊的成長至上主義は、人間に関する最高次元の霊的真理・摂理の一つ

大半の地上人の人生観 … 地上人生のみ(死をもって終わる)

従来のスピリチュアリズムの人生観 … 死後があることを説明(霊界での人生についての内容はなかった)   

シルバーバーチの人生観 … 永遠の霊界人生こそがメイン

地上人生は死後に待ちうける永遠の霊界人生のための準備のための期間であり訓練場である。

最高の地上人生とは、十分な訓練を積み霊的成長ができた時である。

シルバーバーチは地上人生の目的は霊的成長であり、それが真の幸福につながっていると言っています。

霊的成長が最も大切なことであり、霊的成長を基準に考えることがこの地上にきた目的の成就につながります。

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