霊的成長至上主義
シルバーバーチは、地上生活の目的は霊的成長であると言っています。
意的成長できた人生は価値ある人生で、霊的成長をせず過ごした人生は無駄な人生になります。
では、そもそも霊的成長とはなんでしょうか。
・霊的成長が人間にとって、最も重要で価値があるという考え方
・シルバーバーチの人生観の土台となる重要な霊的真理
・人間に関する3つの霊的真理の一つ (⇒③「霊的成長の真理」)
①「霊的存在者の真理」-------人間は大霊の分霊を本質とする霊的存在者
(シルバーバーチの霊訓[3]P162/1~4)
「すべての生命は霊だからです。生命が維持されるのはその本質が物質でなく霊だからです。霊は生命であり生命は
霊です。生命が意識を持った形態をとる時、そこには個としての霊が存在します。そこが下等動物と異なるところです。
人間は個別化された霊、つまり大霊の一部なのです。」
②「永遠の存在と進化向上の真理」-----人間の本質である分霊は永遠に存在し、しかも永遠に進化し続ける
(シルバーバーチの霊訓[10] P139/後ろ5~後ろ4)
「完全というのは、いつどこかで達成される性質の過程ではありません。達成せんとする過程の無限の連続です。」
③「霊的成長の真理」-------- 永遠の“進化”とは、永遠の“霊的成長”のこと
(シルバーバーチの霊訓[7] P188/2~8)
「厄介なことに、人間の場合は完全への道が無限に続くのです。完全へ到達することができないのです。知識にも叡
智にも理解力にも真理にも、究極というものがないのです。精神と霊とが成長するにつれて能力が増します。いま成就
できないものも、そのうち成就できるようになります。はしご段を上がってみると、その上にもう一つ上の段が見えます。
それが無限に続くというのです。それで完全という段階が来ないのです。もしそういうことがあり得るとしたら、進化という
ことが無意味になります。」
⑴「霊的成長」が人間にとって最高に価値あるもの(霊的価値観の絶対基準)
(シルバーバーチの霊訓[1]P117/7~後ろ3)
「地上の価値判断の基準は私どもの世界とは異なります。地上では〝物〟を有難がり大切にしますが、こちらでは全く
価値を認めません。人間が必死に求めようとする地位や財産や権威や権力にも重要性を認めません。そんなものは
死と共に消えてなくなるのです。が、他人のために施した善意は決して消えません。なぜなら善意を施す行為に携わ
ることによって霊的成長が得られるからです。博愛と情愛と献心から生まれた行為はその人の性格を増強し魂に消え
ることのない印象を刻み込んでいきます。」
⑵「霊的成長」が人間の永遠の目的、地上人生の最大の目的
(シルバーバーチの霊訓[10] P40/6~8)
「地上へ誕生してくる目的は、各自の魂の成長と開発と発達を促進するような体験を積み、肉体の死後に待ち受ける次
の段階の生活に相応しい進化を遂げることです。」
⑶「霊的成長」が人間の価値決定の基準(霊的価値観の基準)
・霊的成長のレベル → 人間の霊的価値が決定
・霊的成長度(霊格・霊性) → 霊的存在者である人間の価値を決定
(シルバーバーチの霊訓[10] P94/後5~後ろ2)
「地上時代の名声は何の価値もありません。魂の価値は地上時代の肩書ではなく、何を為したかによって自ら裁き、
それが現在の個性を形成しているのです。霊界での唯一のパスポートは魂の発達程度です。それが衆目に赤裸々に
さらされるのです。」
⑷「霊的成長」が地上人生の価値決定の基準
・どれだけ成長してきたか → 地上人生の価値が決定
霊的成長した人の地上人生=“価値ある人生”
霊的成長できなかった人の地上人生=“価値のない無駄な人生”
・死後、各自が自分自身の地上人生を評価・審判することになる(死後の審判・回想)
(シルバーバーチの霊訓[7] P179/7~9)
「地上生活の総決算をする時がきたとき、つまり地上に別れを告げて霊の世界へと移られると、誰がするというでもなく
自家作用によって、自分で自分を裁くようになります。その時の判断の基準は地上で何を考えたかでもなく、何を信じ
たかでもありません。世の中のためにどれだけ自分を役立てたかということです。」
⑸「霊的成長」が正しい生き方(善・悪)の決定基準
・地上人生における“正しい生き方” → 霊的成長を促す生き方
・霊優位の実践・利他愛の実践・苦しみの甘受(霊的真理はそのための指針・手段)
(シルバーバーチの霊訓[9] P44/5~7)
「ありとあらゆる人生体験……楽しいことも苦しいことも、光も陰も、有利なことも不利なことも、愛も憎しみも、健康
も病気も、その一つ一つがあなたの霊的成長にとって何らかのプラスになるということです。」
⑹「霊的成長」が霊界での界層を決定 … 「霊的成長レベル」による霊界での住み分け
・霊界は、人間の霊性レベルによって形成される界層世界
・霊界では、霊的成長レベルに応じて厳密に住み分けがなされている
(地上人類への最高の福音 P23/3~6)
「霊界には幾層にもつらなる生命の世界が存在します。そこに生活する者の霊的成長度によって格付けされている世界
です。段階的な上下の差があり互いに融合し合っておりますがそれぞれの界層には、そこに住まうだけの霊的成長を
達成した者が一緒に生活しています。」
・霊界では、霊的成長レベルに応じて“界層”が決まる
(シルバーバーチの霊訓[5] P48/6~7)
「魂が成長し、それにつれて環境が変化していきます。」