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守護霊

地上に生きる私たちにとって、最も身近で密接な関係にある霊が守護霊です。

守護霊はすべての人に必ずいます。

地上への誕生の瞬間から肉体の死を迎え地上を去るまで、常に寄り添ってくれています。

自分を心配してくれる人が誰もいないという孤独な人は、一人もいません。

『シルバーバーチの霊訓(1)』P.179/1~4

「(問:人間一人ひとりに守護霊がついているのですか)  『母体内での受胎の瞬間から、あるいはそれ以前から、その人間の守護の任に当たる霊が付きます。そして、その人間の死の瞬間まで、与えられた責任と義務の遂行に最善を尽くします。』」

【守護霊と地上の人間】

・守護霊は一番の理解者です。

 すべての地上の人間は一人の守護霊によって守り導かれています。

 人間は肉体に宿っているため、霊的なことがわからない状態ですが、守護霊は物質的なものに左右されませんので人間自身が自覚できないことも知り尽くしています。

性格・気質・これまでの生活や言動・今後の地上人生・寿命・カルマ(霊的背景)・前世のことなどを踏まえて、私たち個人個人の霊的成長につながる導きをしてくれます。

・地上の人間の霊的成長が願い 

 守護霊の役目を、多くの人は、危険や不幸から守ってくれて苦難や困難なことを避けてくれると思っていますが、本当の役目は霊的成長のための助けや導きです。

守護霊は 地上の人間が霊界で誕生前に選択してきた試練・課題・目的を熟知しています。

目的成就に相応しい体験をさせるように促します。

それだけでなく、悲しい時は慰め、辛い時には励まし、挫けそうな時は勇気を、苦難の時には可能な限り(摂理の範囲内)の援助してくれています。

『シルバーバーチの霊訓(10)』P.138/LB1~P.139/7

「必ずしも姿を見せるとは限りませんが、霊によってはきちんと姿を見せて地上での仕事について相談し、よく納得してから誕生させる場合もあります。その霊を何と呼ばれても結構です。今もちゃんと控えて下さっています。 側を離れることはありません。その仕事は聖書(詩篇)にある通りです───〝神は天使を遣わして汝を守り、すべての面倒を見させ給う〟 いずれも光り輝く存在です。それぞれの受け持ちの人間を取り囲み、保護と指導と援助という、みずから課した責任の遂行に当たります。その最後の目標は霊的発達を促すための道へ導くことです」  

・見返りを求めない純粋な利他愛

 霊的指導という役目の原動力は何でしょうか。

 「神の代理者」として地上の肉親の愛よりも深い見返りを求めない純粋な利他愛があるからです。

守護霊は目的成就・霊的発達を促す道へ導くだけではありません。

その奥には地上的感覚では計り知れない深い愛があります。

『霊の書』 P.204/LB4~LB1

「(問:守護霊の使命は何でしょうか?)

『父と子供との関係と同じです。ある目的を持って、その成就のための道から外れないように、時には忠告を与え、悲しみの中で慰めを与え、苦難の中にあっては生き抜く勇気を与えたりします』」

・守護霊の存在を知らない地上の人間の悲劇

誰もが守護霊の愛と導きのもと地上人生を歩んでいますが、自分にとって最大の援助者であるその存在を知る人間はほとんどいません。 霊的成長、進化向上をひたすら願い見返りを一切求めない純粋な利他愛で寄り添う存在を知りません。

守護霊の存在を知らない人たちは常に孤独を抱えています。

もし知っていれば、自分がどれだけ愛されていて一人ぼっちではないということがわかるのですが、中には自暴自棄になりせっかくの地上人生を無駄にてしまう人さえいます。 

『シルバーバーチの霊訓(10)』P.65/1~4

「私はいつも思うのですが、地上の人々、中でも特に霊的知識を手にされた方が背後霊の存在を実感を持って認識してくだされば、どんなにありがたいことでしょう。地上の愛する者へ無益な害が及ばないようにかばい、守り、導いている霊の姿を一目ご覧になることができれば、と思うのです」

『シルバーバーチの霊訓(2)』P.32/10~P.33/2

「決して見棄てるようなことは致しません。援助を必要とする時は精神を統一して私の名を唱えて下さるだけでよろしい。その瞬間に私はその方の側に来ております。私は精一杯のことを致しております。これ以上はムリというぎりぎりのところまで力になっているつもりです。 困難に遭遇しないようにしてあげるわけにはまいりません。躓かないようにと、石ころを全部取り除いてあげるわけにはいきません。ただ、たとえ躓いても、転ばないように手を取って支えてあげることはできます。肩の荷をいっしょに担いであげることによって苦しみを和らげてあげることはできます。同時に喜びも共に味わって一増大きくしてあげることも出来ます。  いかなる困難も、解決できないほど大きいものは決してありません。取り除けないほど大きい障害物もありません。私たち霊界の者からの援助があるからです。人間の力だけではムリとみた時は別の援助の手があります。人間としての精一杯の努力をした上での話ですが・・・」 

『霊の書』 P.206/LB1~207/2

「人間を、友も援助者(背後霊団)も付けずに地球という孤島に島流しにしたわけではありません。一人一人に必ず守護霊が付いており、父が我が子を見守るように、一瞬の休みもなく見守っています」

次は守護霊の立場から、どんな思いで地上の人間と接しているのかその辛い歩みを見ていきます。

【守護霊の苦労】 

・あくまでも地上の人間の自由意志を尊重

すべてが摂理に沿って運行支配されています。自由意志の摂理も何者も絶対に干渉できません。 

自分の自由意志で選択し行動し成長の道を歩めるように導くことが、摂理に沿った自由意志を尊重した導きです。 

『シルバーバーチの霊訓(2)』P.135/LB4~LB2

「威圧したり強制したりして仕事を進めるやり方は、私たちは取りません。神から授かった理性の光で導き、一歩一歩をみずからの意志で踏み出すように仕向けます」

・地上の人間の苦しむ姿が守護霊の心の痛み

自由意志を尊重した摂理に沿った導きでは、手出しができないことがあります。

地上の人間の苦しむ姿をただ見守るしかできない時、守護霊は心を痛めています。

『霊的新時代の到来』P.73/LB3~LB1

「私も、人間が苦しむのを見て涙を流したことが何度かあります。でも、ここは絶対に手出しをしてはならない、と自分に言い聞かせました。それが摂理だからです。そのときの辛さは、苦しんでいる本人よりも辛いものです。しかし本人みずからの力で解決すべき問題を、この私が代わって解決してあげることは許されないのです」

『霊性進化の道しるべ』P.137/10~LB4

「こちら側にいる私たちにとって耐え忍ばねばならない最大の試練は、愛情の絆で結ばれている地上の人間が苦難と闘っているのを目のあたりにしながら、それがその人の魂にとって是非とも必要であるとの認識のもとに、手をこまねいて見ていなければならない時です」

ではその働きかけに対し地上の人間はどうでしょう…

・労多くして実り少ない働きかけ

守護霊は地上にはない絶対愛で四六時中私たちにひたすら導きを与えてくれていますが、どんなに力を注いでも地上の人間に自覚がなければ、よい効果もよい結果も得にくいのです。 

もし、誰もが守護霊の働きかけや導きに素直に従っていたら地上はもっと幸福な世界になっていて不幸な人間など存在しないはずです。

しかし現実は守護霊の働きかけが届いたとしても、地上の人間は目先の損得を考え言い訳を並べそれを無視します。

そういったことを何度も何度も繰り返しています。

しかし守護霊は決して見捨てたり諦めたりはしません。

これこそが地上にはない絶対愛なのです。

地上で私たちは孤独だと悲しんだり誰も自分の辛さを分かってくれないと嘆きますが、守護霊はもっと孤独な奉仕を続けています。

守護霊は自分が絶対愛で守り導いている人間に存在自体気付いてもらえないのです。  

私たち地上の人間が、自分の言動により最も苦労をかけ悲しみを与えてきたのは守護霊なのではないでしょうか。

・守護霊の最大の悲しみは、霊的真理を手にした人が道から逸れること

背後からの懸命な導きによりようやく真理の道にたどり着いても、価値が理解できず離れていき、せっかくの宝を自ら手放すことは、何よりも霊的成長を願う守護霊にとって最大の悲しみです。

守護霊にとっては、"すべての努力が水泡に帰す"の思いです。

では、その守護霊はどのようにして決まるのかを具体的にみていきます。

【守護霊の決定】

・ほとんどが類魂の一員

魂の成長度を同じくする霊的親和性によって結ばれている霊的家族(類魂)の中から決まります。

地上に再生する人間と同じ霊性の霊が守護霊になるということです。

日本人の多くは、血縁関係にある先祖の霊が自分を守るために守護霊となると思っていますが、実際は血縁関係の中から守護霊になることはほとんどありません。

・任命によって守護霊が決まる

一人の霊の再生が決まるとその中心霊(霊性レベルが所属の類魂よりも上の霊)が、守護霊となる霊の成長やカルマも含め選びます。

守護霊には任命を断る自由意志はありますが、自らの奉仕と成長のチャンスと捉え引き受けます。

守護霊にとっても、再生者のための奉仕が積極的な霊的成長を促し個人のカルマ解消という消極的な霊的成長も促されます。

『霊性進化の道しるべ』P.230/LB2~LB1

「守護霊の任命はその特性を考慮して、両者の進化にとっての利益の共通性を主眼として行われます」

『霊性進化の道しるべ』p.231/3~9

「必ず任命によって行われます。こちらの世界にはこちらなりの法則があり、それは地上よりはるかに厳格です。守護霊と人間との関係がうまく行くのは、当初において霊の資質のすべてが知れているからです。学校と同じです。学校長はあずかった生徒の潜在的特質を知りつくし、教師の才能を知りつくせば、どの生徒はどの教師のクラスが適切であるかが適確に判断できます。不幸にして地上ではそうした要素のすべてが知れるとは限らないというだけです。が、こちらの世界ではすべてが知れるのです」

・守護霊は教師で地上の人間は生徒

守護霊は類魂の一員ということは、同じ霊性レベルですが、地上の人間は肉体に閉じ込められているため霊性が十分に発揮できません。

霊界で再生を決意した霊は、地上での目的とカルマ解消の体験を決断し納得して地上へ誕生してきますが、肉体を持つと霊界での決意もその背景や経緯も認識できないようになります。 

一方守護霊は肉体といった物質的なものの影響に左右されることがありません。

守護霊と地上の人間は元々は同じ霊性レベルの類魂の仲間ですが、肉体(物質的意識)をもつ地上の人間と物質的なものに左右されない守護霊の霊的視点・霊的純粋度に大きな差があります。

そこで、自動的に教師と生徒の関係(父と子)のような関係になるのです。

絶対愛で守り導く教師のような守護霊と、素直に聞く耳をなかなか持てない地上の人間です。

だからこそ、守護霊の存在を知り地上の人間から近づくことが必要です。

【守護霊に近づく努力を】

・守護霊を意識する

守護霊は人間の地上への誕生の瞬間から肉体の死によって地上を去るまでの間ずっと私たちのために尽くしてくれる存在であり、霊的成長の道を歩めるよう懸命の働きかけをしてくれる存在です。 

しかし、地上の人間はそんな純粋な利他愛で導いてくれる守護霊の存在を全く知りません。

道を踏み外しかけた時には、背後から必死に留まらせようと働きかけますが、そんな存在を知らないから良心の声として気付いても、自分の都合のいいように言い訳をして摂理違反をしカルマを作ってしまいます。

このように守護霊の献身的な行為も一方的なものになっています。

私たち地上の人間が、守護霊のこうした事実を知り、導きや働きかけを素直に受け止め反応できれば、自分自身の進化向上も促され、そして守護霊の努力も報われることになります。 

それには、何よりもまず、守護霊の存在を意識することです。

そうすることで、今まで以上の霊的つながりができ更に多くの霊的エネルギーを得ることができます。

地上の人間から守護霊に近づく努力をすればするほど、強いつながりができるということです。

『シルバーバーチの霊訓(1)』P.140/9~10

「あなた方を今日まで導き、これ以後もより一層大きな霊的回路とするための受容力の拡大に心を砕いてくれている背後霊の愛に目を向けて下さい」

 『シルバーバーチの霊訓(1)』P.141/1~7

「心に怖れを宿してはいけません。完全に拭い去らないといけません。誕生以来今日までずっとあなたを導いてきた霊が、今になって見捨てるはずがありません。これまで日夜あなたの生活の支えとなってきたのであり、これ以後もずっと支えとなることでしょう。なぜなら、あなたに絶対成就してもらわねばならない仕事があるからです。霊がこの世へ携えて来た能力がこれからもその役目を果たしていきます。こちらから援助に当たる霊の背後には宇宙の大霊すなわち神の力が控えております。それは決して裏切ることはありません」

『シルバーバーチの霊訓(2)』P.209/4~LB1

「各自に守護霊がいることは事実ですが、ではその事実を本当に自覚している人が何人いるでしょうか。自覚がなければ、無意識の心霊能力を持ち合わせていない限り守護霊は働きかけることはできません。霊の地上への働きかけはそれに必要な条件を人間の方が用意するかしないかに掛かっています。霊の世界と連絡の取れる条件を用意してくれれば、身近な関係にある霊が働きかけることができます。よく聞かされる不思議な体験、奇跡的救出の話はみなそれなりの条件が整った時のことです。条件を提供するのは人間の方です。人間の方から手を差しのべてくれなければ、私たちは人間界に働きかけることができないのです」

『霊的新時代の到来』 P.33/LB5~LB1

「両者の関係がどこまで親密となるかは、地上の人間の霊的成長しだいで決まることです。守護霊の働きかけをまったく甘受できない場合は、霊力を使用して外部環境から操作せざるをえません。意識的協力が不可能な場合は、無意識のうちにでも協力関係を持たねばなりません。霊界からの働きかけは霊的にしかできませんから、いつどこであろうと、条件が揃った時にその影響力が届けられるように配慮するわけです」

『霊訓(完訳・上)』P.166/2~6

「寒々として霊性を寄せつけない地上生活にあっては、あなた方の魂と、その欲求を叶えようとして待機している背後霊との間の磁気的霊交が、真摯な祈りによって如何に強く促進されるものであるかを、あなた方は知らないのです。その絆は使うほどに強化され、交わるほどに親密度を増すものです。祈りというものが如何に豊かな霊的実りをもたらすかを知れば、あなた方もより多く祈るようになることでしょう」

よりよい霊的人生を歩もうとするなら、守護霊との関係をさらに親密に強固にすることです。 

そのためにできること、

  • 守護霊が自分の背後にいて、愛し導いてくれていることを絶えず思い起こす

  • 常に守護霊と二人でいることを忘れず、神と守護霊に感謝する

  • 誰もいない静かな所(守護霊と通じやすい場所)で瞑想や祈りをする

  • 心を静め、霊の道具としての受容的姿勢をつくる

  • 何かに迷ったり途方にくれるような事があれば守護霊に尋ねる

​【守護霊の身元】

・身元にこだわることは意味がない

自分の守護霊に過大な興味や低俗な好奇心を持つことに何の意味もありません。

そこには、有名な霊なら自慢したいという見栄や自分は特別だと思いたい自己顕示欲があります。

霊媒師が軽々しく身元を教えるなら、その霊媒師自体が偽物で同程度の低級霊と繋がっている(高級霊界とは何の関わりもない)と思うべきです。

守護霊は答えないというより、名乗ったところで誰にもわからないことがほとんどです。

肉体の死により地上を去り霊界へ帰れば、守護霊に会えます。

​​その時まで、楽しみに待てばいいのです。

『シルバーバーチの霊訓(10)』P.143/LB4~P.144/5

「(問:私には二人の指導霊がついて下さっていると聞いております。一人はエジプト人で、もう一人は北米インディアンです。本当かどうか、確認して頂きたいのですが・・・・)  『なぜそのようなことにこだわるのかが理解できません。その二人がしっかりとした霊であることはお認めになっているのでしょう?』 (問:その点は疑問の余地はございません。)  『だったら、その二人の霊が地上でどこに住んでいたかなどということはどうでもよいことではありませんか。大切なのは霊の威力です。間違いなく霊の世界からのものであることを示してくれる力です。あなたを愛し、そして援助してくれる背後霊に密かな信念をお持ちなさい。あなたを迷わせるようなことは致しません。イザという時は必ず道を示してくださいます』す』」

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