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「霊的世界観」<1>

「霊的世界観」(1.霊界の本質)

死後の世界を信じる人の中でも、霊界は死んでからしか行けない場所と考えている人が多くいます。

実は、私たちは今この地上物質世界だけでなく霊界にも存在しています。

 一体人間はどのような世界に存在しているのでしょうか。

◆人間を取り巻く3つの世界

  一人ひとりの人間は、例外なく神の世界、霊界、地上世界と関わって生きています。

   神的世界・・・神観、摂理観       

   霊的世界・・・霊的世界観         

   地上世界・・・地上(物質的)世界観、人生観、人間観

  すべての人間が、この3つの世界に囲まれ接しながら地上人生を歩んでいます。

 多くの人たちは、唯物論者だけでなく地上世界だけしかないと思いながら生きています。

100年前後の地上人生だけをみて、幸不幸を考えています。 

 また、宗教者や信仰者は神と死後の世界について説きますが、あくまでも人間の想像の範囲の知識しかありません。神や死後の世界の存在は有ると説きますが、存在するという以外具体的な正しい知識がなかったのです。

 それは自分たちを取り巻く世界を正しく理解できていない、自分たちがどんな世界の中で生きているのかを私たちは今まで知らずにいたのです。

 今まで知ることのなかったこうした知識は、霊界通信によってもたらされました。

 実は、霊界にはこの事実を知らない霊が存在します。地上の不幸は戦争や飢餓などですが、これは霊界の不幸です。 

 シルバーバーチを始めとするスピリチュアリズム運動には、「地上にいる間に基本的な知識を身に付けてほしい」という霊界側の願いと目的があるのです。

 今、地上でこうして知識を得る環境にいることはとても幸せです。  

 しかし、残念ながら地上世界しか見ない人にはその価値はわからないのです。

◆スピリチュアリズム(シルバーバーチ)によって、人類は初めて「神」「死後の世界(霊的世界)」

  「地上世界」「人間」についての真実を知ることができるようになりました

 神や死後の世界などは地上の宗教でさまざまに説かれていますが、霊的知識がないためにその内容は人間の想像もしくは空想の世界でしかありません。 

 知っているとしても間違った知識では意味がありません。それどころか霊的牢獄となり、霊的成長の足かせになってしまします。

  スピリチュアリズム(シルバーバーチ)によって私たちは、ようやく

   真実の「神観(摂理観)」「霊的世界観(死後世界観)」「地上世界観(人生観)」「人間観」

    を手にすることができました。

◆スピリチュアリズムの霊的世界観 

(1)霊界の真実を明らかにするスピリチュアリズム 

 多くの人は死後の世界や霊のことを信じていません。興味本位や好奇心で話すことはあっても改めて真剣に話そうとすると、否定的・懐疑的になります。

 否定する代表が影響力の大きい知識人と言われるような人たちです。科学者や文化人、命に関わる仕事の医師などです。こういった人たちの発言の影響で多くの人は死後の世界の存在を受け入れにくくなっています。

 その一方で、信じる人のことを騙されやすいお人好しか、何かにすがる弱い精神力の人、知性や教養の低い人、想像力豊かな夢想家などと思われがちです。

霊の存在、死後の世界はないというのが、一般的な常識になっています。

しかし、私たちは一歩踏み出し素直な心で理性を働かせれば、スピリチュアリズムという大きな恩恵を享受することができるのです。

①スピリチュアリズムは、霊(スピリット)の世界の真実を明らかにする思想 

スピリチュアリズムの内容は、質の高さやその量の厖大さは地上の宗教とは比較になりません。

宗教は「死後の世界はある」と説きますが、具体的ことはよくわかっていません。

スピリチュアリズムと宗教との大きな違いは、宗教は地上がメインと考えていてることに対し、スピリチュアリズムは、霊界がメインの世界で地上は影の世界といいます。

 しかし膨大な情報は大きな問題を生んでいます。

 霊界からの情報が多すぎるため玉石混交の状態になっています。何が重要かわからなくなっているということです。また、数多くある情報の中のわずかな情報だけをとって霊的知識すべてを知ったと思い込むことがあります。 

わずかな知識では自分の手にした情報が正しいかどうか判断できません。 

『シルバーバーチの霊訓』(6)P.191/2~5​

「真理は永遠不滅です。しかも無限の側面があります。なのに人間は自分が手にした一側面をもって真理の全体であると思い込みます。そこから誤りが始まります。全体などではありません。進化するにつれて理解力が増し、他の側面を受け入れる用意ができるのです。生命活動とは絶え間なく広がり行く永遠の開発過程のことです。真理の探究は無限に続きます」

 逆に多くの霊界通信を読んだとしても幽界から抜け出せない低い霊性の通信では高度な内容の真理は得られません。

   ※なぜ幽界からの通信が多いのか→幽界は死の直後にいく場所で、そこで地上的な欲望や意識を

    拭い去る霊界です。当然まだまだ地上的意識が残っています。霊的知識は地上時代とそう変わ

    りません。 

     ・死後間もない霊ということは、肉親や親しい人がいる地上への思いが強くあります。

     ・地上と幽界は波動が近いため接触しやすい環境です。

 では、どうすれば惑わされずに正しい知識を得られるのでしょうか

②スピリチュアリズムによる霊界の知識と情報を正しく知るためには

          霊界の「本質」「実態」「地上人との関係」という3つの観点から整理

霊界の本質・・・・・・・・ (そもそも霊界とは)      

   霊界の実態・・・・・・・・ (霊界の様子とそこでの生活)   

   地上人と霊界の関係・・・・ (人間と霊界の関わりとは)  

    この3つの観点から霊的世界に関する知識・真理を整理することで、霊界に関する知識全体を

    正しく理解できるようになります。   

〈霊界の本質〉------- 人間にとって、霊界が存在することの本質的意味とは何か

(1)人間にとって本来(メイン)の生活場所・・・・・永遠の住処(すみか)

多くの人は、死後の世界・霊界があるかどうかわからないと思っています。

そんな不確かな世界がメインだと言われても納得するのは難しいことです。

 しかし事実です。 19世紀半ばのイギリスにおいて多くの科学者が証明してきた事実です。

物理的心霊現象(エクトプラズムの物質化や自動書記など)をインチキだと思い、そのトリックを暴くための検証・実験でしたが、進めていくうちに真実だと認めざるを得なくなったのです。

霊界が永遠の本来の住処なら、この地上は何かというと……

1. 地上世界は、一時的な(短期間の)仮の住処 

  地上人生は100年足らず限られた時間なのに対し霊界生活は永遠無限

『シルバーバーチの教え(上)』P193/LB3~LB1

「地上よりはるかに実感があり、しっかりとしています。本当は地上の方が実感がないのです。地上界は霊界の影にすぎません。霊界こそが実在の世界であり、こちらへ来るまでは本当の実在感を理解することはできないのです」

『シルバーバーチの教え(上)』P37/7~9

「あなた方は今この時も霊的世界に生きているのです。物質界での生活は永遠の人生のほんの束の間の時に過ぎません。これが私たちからのメッセージの根幹をなすものです」

『シルバーバーチの教え(下)』P71/LB3~LB1    

「物的身体に宿っている皆さんは、今生きている地上生活のことだけを考えます。それに引きかえて、地上を去った私たちは、地上生活を無限に続く進化の歩みの中のわずかな期間として捉えます。皆さんがとかく物事を見るその焦点を間違えるのは、そのためです」

『霊性進化の道しるべ』P99/LB3~LB2

「忘れないでいただきたいのは、地上生活は永遠の生命活動の中のホンの一かけらにすぎないということです。ただの影を実在と思い違いをなさらないようにしてください」

『霊性進化の道しるべ』P138/LB3~LB1

「物的身体に宿っている皆さんはどうしても地上生活のことだけを念頭におかれます。わたしたち地上を去った者は皆さんの永遠の生命を念頭に置いて、それをホンの一時期のものとして位置づけます」

2. 地上世界は、霊界での生活のための準備場所、準備期間 (唯物論とは正反対の事実)

メインは霊界で地上はメインの霊界での生活の準備する場所ということです。

地上がすべてと思っている人には理解しがたい事実です。

『シルバーバーチの教え(上)』P160/6~8

「種子が暗い土中に埋められるのは、養分を摂取して発芽後の成長に備えるためです。それと同じく、人間の生命の種子が物質界という暗黒の世界に生まれてくるのは、霊界へ戻ってからの進化に備えて地上生活での体験を積むためです」

『霊的新時代の到来』P113/LB5~LB2

「人生の究極の目的は、地上も死後も、霊性を開発することにあります。物質界に誕生してくるのもそのためです。その目的に適った地上生活を送れば、霊はしかるべき発達を遂げ、次の生活の場に正しく適応できる霊性を身につけた時点で死を迎えます。そのように計画されているのです」

『霊的新時代の到来』P196/4~6

「地上生活の目的はいたって簡単なことです。死後に待ちうける次の生活にそなえて、本来のあなたであるところの霊性を強固にすることです。身支度を整えるのです。開発するのです」

『霊的新時代の到来』P255/1~3

「大霊の一部が物質に宿って、次の段階の生活にふさわしい力を身につけるために地上体験を積みます。それはちょうど、子供が学校へ通って、卒業後の人生にそなえるのと同じです」

  3. 睡眠中に霊界へ行って、死後の生活のリハーサルをしている(睡眠中の幽体離脱体験)

睡眠中霊界へ行くのは死のショックを和らげることが目的です。死後を信じない唯物論者もすべての人間が毎晩のように幽体離脱しています。

霊能者など特別な人だけが体験していると思う人が多いですが、私たち全員がこの仮の場の地上から霊界へ帰り、死後の霊界での生活ための準備をしています。

『シルバーバーチの教え(上)』P204/5~9

「実は、すべての人間が睡眠中に霊界を訪れています。これは霊的身体を死後の環境に適応しやすくするための大霊の配慮の一つです。その体験は、いよいよ肉体との縁が切れた時にショックを和らげてくれます。そして地上時代に霊界を訪れた時の記憶が徐々に蘇り、新しい環境への適応が促進されるようになるのです。それはちょうど地上生活の中で子供の頃の体験を思い出すようなものです」

『霊性進化の道しるべ』P23/1~4

「物質界での生活のあとから始まる仕事にとって役に立つような勉強をするために、あちらこちらへ連れて行かれているのです。そうしておかないと、いきなり次元の異なる生活形態の場へ来た時のショックが大きくて、その回復に相当な時間を要することになります」

4. 死は悲劇ではなく、新しい世界(霊界)への誕生の時 (死は喜ばしいこと)  

『霊的新時代の到来』P279/LB3~P280/3

「人に話しても信じてくれませんよね? みんな目に見えないものは存在しないと思っているからです。このことを知らないために、地上では多くの悲しみが生じております。理解すれば“死”を悲しまなくなります。死ぬことは悲劇ではないからです。あとに残された家族にとっては悲劇となることはあっても、死んだ本人にとっては、少しも悲しいことではありません。新しい世界への誕生なのです。まったく新しい生活の場へ向上して行くことなのですから……」

『霊的新時代の到来』P255/LB3~LB1

「霊にかかわるものは決して失われません。死は消滅ではありません。霊が別の世界へ解き放たれるための手段にすぎません。誕生が地上生活へ入るための手段であれば、死は地上生活から出るための手段ということができます」           

『地上人類への最高の福音』P32/8~10

「あなたがたが“死”と呼んでいる現象は、実は、それまでとは比較にならないほど大きな活動の舞台、生命活動の世界へ誘(いざな)ってくれる門出なのです。なぜなら、その時から霊的能力が本格的に機能を発揮しはじめるからです」

『シルバーバーチのスピリチュアルな生き方Q&A』P.59/L1~L6

「そもそも死というものは、少しも怖いものではありません。死は大いなる解放者です。死は自由をもたらしてくれます。みなさんは、赤ちゃんが生まれると喜びます。が、私たちの世界では、これから地上へ誕生していく人を泣いて見送る人が大勢いるのです。同じように地上ではだれかが死ぬと泣いて悲しみますが、こちらではその霊を喜んで迎えているのです。なぜならば、死の訪れは、地上生活で果たすべき目的を果たし終えて、次の霊界が提供してくれる莫大な豊かさと美しさを味わう用意が、その霊にそなわったことを意味するからです」

霊的知識・霊的真理を知らない人には、理解できない事実です。

スピリチュアリストにとって、日常生活において真理の活用とは、どんな辛い体験も一時の試練でその体験を通し自分が学ぶべきものがあるとの信念のもと乗り越えていくことです。

その体験で得た物をもって霊界へ帰ります。

(2)人間は、霊界と地上界の両方の世界にわたって存在している (もっと言えば3つの世界)

1. 霊的要素(霊の心、霊体)は霊界に属しています。

    死んでから霊界へ行くのではなく、今この時も霊界に存在しています。

『シルバーバーチの教え(上)』P37/7

「あなた方は今この時も霊的世界に生きているのです」

2. 物質的要素(肉体、肉の心)は地上世界に属しています。

『地上人類への最高の福音』P33/LB3~P34/1

「あなた自身は気がつかなくても、あなたは今わたしの世界である霊界にいるのと同じことです。生命のあらゆる側面が一つに融合しているのです。仕切り線というようなものはありません。その中に物的な側面と霊的な側面とが存在し、同じ場所で融合しているのです」 

『地上人類への最高の福音』P83/4~7

「宇宙に存在する生活の場のすべてが、互いに重なり合い、融合し合っており、霊界とか幽界とか物質界という言い方は、一つの宇宙の違った側面をそう呼んでいるだけです。ポール君はいま物質界にいますが、同時に幽界にもつながっているのです」                      

 人間の構成要素である霊的要素と物質的要素の延長線上に霊界と物質的世界(地上世界)がありま

 す。物質がすべてとしか考えない唯物論にとっては、死は当然すべての消滅となります。

(3)地上人は死後、全員が霊界に入って新しい生活を始めるようになる

 霊界が特別な世界と思っている人や死後の世界は天国か地獄しかないまたは7つの界層しかない(神智

 学)と思っている人がいます。

 霊界をどのように思っていてもいずれは全員が死をむかえ霊界へ帰ります。

1. 数十年後には、皆霊界人となる

  肉体がないため病気も身体的不自由さもなく生き生きと過ごしています。

  物質的なものは不要になり、それを手に入れるために必要なお金も要りません。時間に追われた

  り、距離の壁も言語の壁もありません。

2. 地上時代の知人全員と霊界で再会できる 

  死別により二度と会えないと思っていた人に会えます。 

  だから、死別を必要以上に悲しむ必要はありません。再会できるのです。

『シルバーバーチの教え(上)』P193/1~2

「霊界では愛がお互いを引き寄せることになるため、愛によって結ばれた人間同士は、こちらで再会を果たすことになります」

『シルバーバーチの教え(上)』P195/7~LB1

「――愛し合いながら宗教的因習などで一緒になれなかった者も死後は一緒になれますか。

『愛し合う者たちから愛を取り上げることはできません』

――すでに他界している肉親や親戚の者とも会えますか。

『彼らとの間に愛があれば会えます。愛がなければ会えません』

  3.地上時代の視野や考え方は一変する

  地上時代の無知を後悔する人、地上時代を振り返って感謝する人とさまざまです。

  唯物論者は死後、大混乱します。死はすべての消滅と信じていますから、幽体(霊体)と意識があ

  ることで混乱するのです。事実を受け入れるまで混乱は続きます。

  奉仕に地上人生を捧げた人は霊界で自分の生き方が正しかったと知り、奉仕や利他愛の背後に霊界

  の援助があったことも分かります。その事実を知り正しい生き方ができたことを感謝します。

  反対に、無駄な地上人生を送ったことを知った人は後悔します。

『シルバーバーチの教え(下)』P109/1~4

「いちばん残念に思うのは、やるべきことをやらないで終わったことです。あなたもこちらヘお出でになれば分かります。きちんと成し遂げたこと、やるべきだったのに怠ったこと、そうしたことがすべてわかります。逃してしまったチャンスが幾つもあったことを知って後悔するのです」

『地上人類への最高の福音』P48/LB4~LB2

「そのうちあなたも、地上人生を明確な視野のもとに見つめ直す時がまいります。その時、苦難こそ最も大切な教訓を教えてくれていること、もしもあの時あれだけ苦しまなかったら、悟りは得られなかったであろうことを、しみじみと実感なさいます」                       

『霊的新時代の到来』P65/LB4~LB1

「この世的な富を蓄積していると、それなりの代価を支払わされます。つまり地上的なものに心を奪われて、その分だけ霊としての義務を怠れば、地上的な富は増えても、こちらの世界へ来てみると、自分がいかにみすぼらしいかを思い知らされます」                     

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