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スピリチュアリズム思想体系(1)「人生観」Ⅱ

  • 滋賀シルバーバーチ読書会
  • 2022年6月21日
  • 読了時間: 6分

更新日:2022年7月27日

 前回は、多くの人の人生の実態と宗教の教義に忠実に生きようとする熱心な宗教者の人生観と、スピリチュアリズム初期の霊魂説を基にした人生観を学習しました。

霊的なことをおろそかにしてきた人や間違った宗教の教義に忠実に生きようとした熱心な宗教者のような霊的無知な人生観をもって地上人生を過ごした人は、いざ死が迫ると不安や恐怖を抱くことになります。

それは、「死」や「死後の世界」についての正しい知識がなかったからでした。

 スピリチュアリズム初期では、霊魂説の証明によって得られた「人間は死後も永遠に生き続ける」という霊的事実に基づいて、人生を考えることができるようになりました。しかし、死後があるという証明をしただけで、死後のことについてや霊界での人生についての内容はありませんでした。

 その後、さらにその霊魂説に基づく人生観を高めたのがシルバーバーチの画期的な人生観です。

シルバーバーチがもたらした霊的真理によって、地上の人間の立場からみた人生観ではなく霊界からみた人生観を持つことができるようになりました。

 シルバーバーチの人生観のポイントは4つあります。

①地上人生は、一時的な仮の人生

 地上人生は一時的な仮の人生で、霊界での人生が永遠のメインの人生であり人間にとって本来の人生であるということです。それまでは、地上人生しかないと思っていた人生観か、死後の世界がある信じていても地上人生がメインの人生で霊界人生は地上人生の延長と考えてきました。

 シルバーバーチの人生観は、地上人生の意義を霊的視点から捉えた霊的人生観なのです。

『霊性進化の道しるべ』P.138/LB3~LB1

「物的身体に宿っている皆さんはどうしても地上生活のことだけを念頭におかれます。わたしたち地上を去った者は皆さんの永遠の生命を念頭において、それをホンの一時期のものとして位置づけます」

②地上人生は、霊界人生のための準備期間

​ 肉体を持つがゆえの不自由さや制約のある地上世界は、さまざまな困難が伴う世界です。

それは、地上世界が霊界人生のための訓練場として魂を鍛えるためにあるからです。

地上ならではの体験を通して“基本的な霊的成長”を達成し、霊界での人生に備えるために地上人生があるのです。

 地上人生の目的は、「霊的成長」​なのです。

『霊的新時代の到来』P.253/LB2~LB1

「地上生活のそもそもの目的が、地上を去ったあとに待ちうける次の段階の生活にそなえて、それに必要な霊的成長と才能を身に付けていくことだからです」

③地上人生で最も価値があるものは、霊的成長(霊的成長至上主義)

 地上人生の目的は「霊的成長」ですが、永遠の生命を過ごす霊界においても「霊的成長」し続けるのです。霊的成長は、私たち人間の宿命なのです。霊的成長こそが、最も重要で大切なことです。

ということは、霊的成長がすべてのものの価値を計る基準になります。

  霊的成長を促すもの(もたらすもの)⇒ 価値あるもの

  霊的瀬長をもたらさないもの ⇒ 価値のないもの

人生を計る基準も同じです。

  霊的成長をした人 ⇒ 価値ある人生

  霊的成長をしなかった人 ⇒ 価値のない人生

霊的成長をせず価値のない人生を送った人は、地上世界に生まれてきた意味がなくなります。

せっかくの地上人生を無駄にしたことになります。

 価値ある人生とは、霊的成長を促す生き方です。

『霊的新時代の到来』P.65/LB3~LB1

「地上的なものに心を奪われて、その分だけ霊としての義務を怠れば、地上的な富は増えても、こちらの世界へ来てみると、自分がいかにみすぼらしいかを思い知らされます」

④霊的成長を達成することが正しい地上人生  

 地上に生きている間に、霊的成長することが正しい生き方、正しい人生であり、価値ある人生となります。​

では、どのような生き方をすればいいのでしょうか。

シルバーバーチは3つの実践をあげています。

 1.霊主肉従の努力(霊優位の努力)

 2.利他愛の実践

​ 3.苦しみの甘受

まず、真っ先にしなければいけないのは、霊優位の努力です。

肉体本能(欲望)をコントロールし、霊的意識を保つ努力が必要です。

お金や物質が重要と考えて霊的なことを疎かにしたり否定している状態を肉主霊従といい、肉体本能に占められた状態は利己性が支配しており、自分を真っ先に愛する利己愛を大きくします。そのような神の摂理から外れた愛では霊的成長はできません。

人間が霊的成長するためには、肉主霊従の状態を霊主肉従(霊優位)にしていかなければなりません。

 霊主肉従の状態にあれば、自動的に利他性に支配され利他愛に満たされます。これこそが、神の摂理に一致した愛で霊的成長できるのです。

霊優位の状態を維持し、利他愛の実践をすることが神の摂理に一致した生き方で霊的成長をする生き方になります。

 この2つに加えて重要なのが、苦しみの甘受です。

どの人の人生にも、苦しみがおこります。苦しみや困難なことの多い人生を不幸だと思う人が多いですが、苦しみの意味を知り受け止め正しく対処していくことが大切なのです。

 私たちは、神の摂理の支配の中で生きています。神の摂理に従うか従わないかを自由意志で選択できるようになっています。

神の摂理に従う生き方をすれば霊的成長という霊的宝を得ることができます。

反対に、従わない生き方を選択すれば、摂理違反となり因果の法則の働きにより苦しみが自動的に起こります。苦しみは一方的に与えられた不幸ではありません。神の摂理から外れたことを知らせるシグナルなのです。それと同時に、間違った生き方を正すチャンスでもあります。

霊的成長の道から外れたシグナルを受け、正すチャンスを与えられるということは、神の摂理から永遠に外れることはありません。見捨てられることは決してないということです。

『霊性進化の道しるべ』P.46/L4~L8

「人間は本質的に二重の要素をそなえているのです。動物時代の本能の名残りと神の分霊とがあって、それがあなたの存在の中で常に葛藤しており、そして、そのいずれかを選ぶ自由意志を持つあなたがいるわけです。そこに進化の要素があるのです。あなたとしてはなるべく動物性を抑え、潜在する神性を発揮する方向で努力しないといけません」

『霊的新時代の到来』P.213/L1~L3

「霊も肉体も大霊の僕と申し上げましたが、両者について言えば、霊が主人(あるじ)であり、肉体はその主人に仕える僕です。それを逆に考えるのは大きな間違いです。あなた方は本質的には霊なのです」

                      

『地上人類への最高の福音』P.29/L4~L6

「自分を忘れ、人を思いやる生活を送れば、霊性が発達します。そういうように摂理ができ上がっているのであり、そこに例外はありません」

 最高の地上人生とは、十分な訓練を積み霊的成長ができたときです。

 地上人生の目的は、霊的成長であり、それが真の幸福につながっています。

 霊的成長が最も大切なことで、霊的成長を基準に考えることが、この地上世界にきた目的の成就になります。

『シルバーバーチの教え(下)』P.121/L7~L9

「人間は霊的に成長することを目的として、地上に生まれて来るのです。成長また成長と、どこまでも成長の連続です。それは地上だけでなく、こちらへ来てからも同じです」 

そのためにも、この3つを実践していきましょう。

 1.日常を通して霊主肉従の努力

 2.霊主肉従を維持し、利他愛の実践

 3.苦しみの甘受

     (神の摂理から外れたシグナル“苦しみ”を正しい道に戻るチャンスとする)

​  【参考】

    

    

 
 
 

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