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救済の観点からみたスピリチュアリズムの全体像(Ⅰ)

今回は、救済の観点からスピリチュアリズムの全体像を学習しました。

スピリチュアリズムとは何か。

心霊現象、心霊研究、交霊会、霊界通信によってもたらされた霊的知識を学ぶことなどがありますが、これがスピリチュアリズムのすべてではありません。

これらはスピリチュアリズムの一部分です。

残念なことに、多くの人はこうした一部分を知っただけで、スピリチュアリズムを理解したと思い違いをしています。

スピリチュアリズムとはどのようなものなのか、それを正確に知るためにはスピリチュアリズムの全体を理解しなければなりません。

全体を把握して初めて、人類にとってスピリチュアリズムがどれほど重要であるかが理解できるようになります。

まず、スピリチュアリズムの定義についてみていきます。

スピリチュアリズムとはどのようなものかということです。

それは、「霊界主導の地球人類救済計画」です。

シルバーバーチは、次のように言っています。

「私は、他の同僚と同じように、さる筋から物質圏での仕事の要請を受けました。その仕事というのは、自分たちの住む地球もろとも自らを破滅へ追いやるようなことばかりしている人類を救済することでした。」

『シルバーバーチの教え(上)』P.30/L7

このシルバーバーチの言葉から、スピリチュアリズムの定義がわかります。

スピリチュアリズムを推し進めているのは霊界の人々(高級霊団)で、その目的は地球人類を救うためでした。

なぜ、霊界の人々が地球人類を救おうとしたのかというと、霊界からみて地球人類があまりにも不幸で地上が悲劇に覆われていたからです。

地球人類に任せていては、いつまでたっても救われないと霊界側が判断し、スピリチュアリズム運動を起こすことを決意したのです。

スピリチュアリズムとは、地球人類を悲劇と不幸から救い出すために高級霊たちによって始められた計画ということです。

では、スピリチュアリズムがどのように進められていくのかというと、地上に霊的真理をもたらし地球人類を救うという計画です。

 

 スピリチュアリズムとは、「霊界主導の地球人類救済計画」ということです。

この定義は、スピリチュアリズムの本質をもっとも的確に表しています。

そして、その救済方法は、「霊的真理による救い」です。

まず、現在の地上世界の状況を確認しましょう。

霊界から救いが必要なほど地上世界が悲劇に覆われているということですが、どれほどひどい状態なのでしょうか。

地上の悲劇は大きく6つに分けることができます。

 

 ①戦争(紛争・内戦)

 ②貧困・飢餓

 ③間違った宗教の教えによる霊的牢獄化

 ④精神の堕落・退廃

 ⑤動物虐待・環境破壊

 ⑥霊界下層の地獄化

 戦争は、誰もが悲劇だとわかっています。しかし、今も地上のどこかで戦争による人殺しや無抵抗の女性や子どもや高齢者に対しても野蛮で残忍な行為が行われています。さらに、戦死は人間にとってもっとも大切な霊的成長の道を突然絶たれるという最大の不幸を生んでいます。

 貧困・飢餓も、地上の悲劇の一つです。先進国である日本に住む私たちは飢餓を目のあたりにすることはありませんが、世界の死因のトップが癌などの病気ではなく飢餓や栄養失調が事実なのです。今この時も、極度の貧困から飢えて亡くなっている人がいるのです。

これも人間にとって大切な霊的成長の道を奪ってしまう悲劇なのです。

この2つは肉体に関わる悲劇ですが、精神(魂)に関わる悲劇として間違った宗教の教えによる霊的牢獄化と精神の堕落・退廃があります。​霊的成長の道から外れてしまうという悲劇です。​​特に間違った宗教の教えによる霊的牢獄化は、地上だけでなく霊界へ行ってからも続く不幸です。これは霊に目隠しをし真実から遠ざかり真の幸福も喜びも得られない不幸です。

 動物虐待・環境破壊は、人間の自己の利益のために他のものを犠牲にしている悲劇です。人間の傲慢さ、利己主義がもたらす悲劇です。

そして、これらすべてが霊界下層に影響を及ぼし地獄化としています。

こうした悲劇がなぜ地上に蔓延しているのでしょうか。

それは、人類が霊的無知に陥っているからです。

霊的無知とは、霊的なことがわからない、霊的事実を知らないということです。

私たち人間は霊的存在で永遠に生き続けることや地上人生の目的、霊界のことや真実の神について知らないのです。

この物質世界だけがすべてと思うから、できるだけ楽しく好きなことをして生きなければ損だと考えるようになり、それはより多くのモノやお金を持つことが幸せだと考える物質中心主義を生み出し、自分の利益を真っ先に考える利己主義を発生させることになっています。

 この物質中心主義と利己主義が​、あらゆる不幸と悲劇を発生させています。霊的なことを何もわかっていない霊的無知がすべての元凶なのです。

人類を不幸と悲劇から救うには、この霊的無知を無くさなければなりません。そのために、霊的真理が地上にもたらされたのです。

霊的真理を受入れることで、魂の覚醒・魂の新生が起こり霊的無知が霊的知へと変わっていくのです。

それは、物質中心主義を霊中心主義へ、利己主義を利他主義へと変えていきます。

手にした霊的真理を実践することで霊的成長をなし、実践した一人ひとりが救われていきます。そうした救われた人が一人また一人と増えていくことで、スピリチュアリズムの最終目的である全人類の救いが成就するのです。

そこには、今の地上世界にある不幸や悲劇はありません。

 ①戦争(紛争・内戦)

 ②貧困・飢餓

 ③間違った宗教の教えによる霊的牢獄化

 ④精神の堕落・退廃

 ⑤動物虐待・環境破壊

 ⑥霊界下層の地獄化

   ↓

 ①戦争はなく

 ②貧困・飢餓もなく

 ③すべての人が唯一共通の宗教を信仰

 ④すべての人が地上人生の目的を理解

 ⑤動植物は利他愛の対象

 ⑥死後に地縛霊になるような人間はいない

こうしたスピリチュアリズムの最終目的である全人類が救われた世界こそが、霊的同胞世界なのです。

神を共通の霊的親とする霊的一大家族が地上に実現するのです。

霊的無知ゆえに不幸と悲劇に覆われた地上世界に心を痛めた霊界の高級霊団が、地球人類を救おうと計画したのがスピリチュアリズム運動です。

スピリチュアリズムは、霊界主導の地球人類救済計画ということです。

スピリチュアリズムの救いとは、これまで地上のさまざまな宗教が説いてきた贖罪による救いや信者となることで特別な恩寵が与えられ救われるといった他力救済とは違います。霊的真理を受入れ、正しく理解し実践することで救われる自力救済です。

霊的真理による救いです。

これまで地上のどの宗教も示すことができなかった救いの道なのです。

​これが、イエスが計画し霊界の高級霊たちが推し進める地球人類を救う唯一の方法なのです。

<参考>​

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