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新型コロナウィルスについて

 4月の読書会は新型コロナ拡大防止のため中止となりましたが、この混乱の時期こそ霊的視点で物事を捉え霊的意識を高く維持するために通常とは異なる音声だけの遠隔読書会を開催いたしました。 今回の世界規模の苦難をシルバーバーチの言葉から霊的視点で捉えてみようと思います。 また、スピリチュアリストとしての心構えも再確認しました。 <伝染病の原因> 「(───伝染病は純粋に物的原因によるのでしょうか)  必ずしもそうではありません。実際は肉体に原因があるのではなくて霊に原因がある病気も数多くあります (───それにはどんな原因があるのでしょうか)     利己主義、強欲、金銭欲。イエスが、治療した患者に〝汝の罪は赦されたり〟と述べた話はご存じでしょう。病気の原因には物的なものと霊的なものの二種類があることを知らねばなりません。どちらの場合でも同じ方法で治すことも不可能ではありませんが、物的な治療法の方が効果が大きい病気があります。病気の影響が霊的身体にまで及んでいる場合があり、あるいは霊的身体にそもそもの原因がある場合もありますが、霊的身体そのものが病気になることはありません。物的身体との相互関係の異常に過ぎません。その異常がバイブレーションを乱し、物的身体との関係を乱し、それが病気となって現われます」 『シルバーバーチの霊訓』(5)P132/LB1~P133/LB4 <疫病(ウィルス)はなぜ発生するのか> 「地上世界はまだ未熟です。不完全で、完全へ向けて発展しているところです。その道程には幾多の困難や試練や障害や難題が横たわります。それらにどう対処していくかによって人類の進歩が決まります。 そもそも人間の生命を奪うようなビールスが発生するということは、人類の生き方がどこか間違っていることの証拠です。人類の生き方は地上の環境のすべてに反映するのです。生き方を正せば、そういう克服できそうにない問題は生じなくなります。人類の行動と環境との間には不離の関係があるのです」 『シルバーバーチ 最後の啓示』P83/2~8 「富の神マモン(聖書で欲望や貪欲を表す偽りの神)を崇拝し、欲望に走り、利己的になり、他人のことはどうでもよいと考えるようになったら最後、自分の国だけでなく地球全体が暗黒と困難と悪と疫病という、自由意志の選択の誤りが生み出す結果で埋め尽くされることになります」 『シルバーバーチの霊訓』(10)P.196/9~12 現在の地上世界は全体が経済成長至上主義・物質中心主義に覆われています。 各国のリーダーは自国の経済が何よりも大切と思い、さまざまな国際問題に対しても自国の利益を軸に取り組んでいます。 このように国も個人も、いかに富を集めるかが幸福のバロメーターになっています。  それは、富の神マモンを崇拝している人が数多くいるということです。それが間違った生き方だというのです。   このような利己主義や物質中心主義が地球全体に影響を及ぼしているとシルバーバーチは言っています。 今問題になっている一つが、「コロナうつ」と言われるような精神の不安定です。 不安や怖れは心身ともに私たちを蝕んでいきます。 <不安・恐れは敵> 「あなた方の懸念は無意味であり根拠がありません。しっかりとした手に守られております。これまでもずっと、それによって支えられてきました。もしそうでなかったら、とうの昔に地上を去っていることでしょう。霊的なものにとって〝恐れる〟ということがなによりも強烈な腐食作用を及ぼします。恐怖心と心配の念は、私たちが特に不断の警戒を要する敵です。なんとなれば、それが霊力が作用する通路を塞いでしまうからです」  『シルバーバーチの霊訓』(1)P.44/7~11 自分が感染(死ぬ)するのではないかという不安はちょっとした情報にも過敏になり不安感を倍増させていくことになります。それは、正しい知識を持たない人に伝染していきます。 正しい予防や対策は必須ですが、やみくもに怖がらないことです。  また、多くの人は死そのものを恐れていますが、死についての正しい霊的知識があれば恐れることはありません。  「絶対に許してならないことは不安の念を心に居座わらせることです。取越苦労は魂を朽ちさせ、弱らせ、蝕みます。判断力を鈍らせます。理性を曇らせます。事態を明確に見きわめることを妨げます。いかなる人間も自分で解決できないほどの問題はけっして与えられません」  『シルバーバーチの霊訓』(3)P.34/9~11 不安が大きくなれば冷静さをなくしパニックに陥ります。 人の流言に右往左往する人が増えさらに混乱を招く事態になります。  この社会が混乱した今、スピリチュアリストとしてどう向き合うのかを考えてみましょう。 「毒入りのグラスを一杯あおっておいて、〝オレは霊と精神が正常だから大丈夫だ〟などというバカなまねをしてもらっては困ります。そういう意味でないことはお分かりでしょう。常識の問題です。 ですが、所詮、地上では完全は望めません。完全は永遠の時を要するプロセスだからです。でも、少しでも不完全を少なくし、発展を求めていく努力を怠ってはなりません。 日常生活でも心の持ち方を正すことです。そうすれば生活形態が正されます。そうなれば神の摂理を犯すこともなくなります。過去の過ちを正さないかぎり、道は拓けません」  『シルバーバーチ 最後の啓示』P.112/9~P.113/2 「人類は、進化の最終局面に到達したのではありません。まだまだ初期の段階です。霊的真理を理解した人は、決して絶望しません。その楽観主義は、啓示された知識から生まれます。その知識を手にした人は、絶対的な霊力に全幅の信頼をおくことができます。 その長い歴史を通じて人類は、幾多の災厄に遭ってきましたが、それを見事に生き抜いてきました。気付かないうちに進歩しています。進化は自然法則の一環ですから、これからも進化し続けます。霊的進化も、その一環です」  『シルバーバーチのスピリチュアルな生き方』P.156/9~LB1 真理を手にした者は日常生活で心の持ち方を正す努力を心がけましょう。 真理を理解できれば楽観主義になれるはずです。 取越苦労など持ちません。どんな事態も因果律の法則が働いた結果として受け止めます。   私たち人間はさまざまな体験を通して成長していきます。 亡くなった人は霊界で、残された人もこの地上で霊的成長を目的に生きています。亡くなった人は生活の場が変わっただけです。すべてが良きように取り計らわれているという絶対的な信頼を持ってください。 すべての人が一日も早い終息を願っています。 霊的に見て人類全体の利己的な生き方が原因となって今の状況になっています。 今私たちは個人に対する因果律の法則と同じでカルマの清算としての苦しみを全人類が味わっています。 「地球人類は今まさに危機の真っ只中にあります。何事につけ誕生には苦しみが伴うものですが、新しい秩序の誕生にも大きな苦しみがともないます。その誕生が近づくにつれて苦痛も増大していきます」 『シルバーバーチの教え』(上)P.66/6~8 今までの生き方を顧みる機会 自分さえ良ければ、自分の家族さえ、自分の住む地域さえ、自分の国さえ… 個人の考えは国の考え方を作り出します。  私たちは改めて、地球全体に及ぶ新しい秩序を作る時にきています。  一人ひとりの魂が目覚め一人ひとりが変わっていくしかありません。 「これから地上には幾つもの大きな変化が生じます。崩壊や多くの大変動があるでしょう。皆さんには暗黒と苦難の時代の到来のように思えるかも知れません。『大変な時代になった……』そうおっしゃるかも知れません。しかし、そうした変動の背後には地上世界を進化させようとしている大きな力が存在しているのです」 『シルバーバーチの教え』(上)P.66/LB3~P.67/1 今の地上の苦しみを霊界が放っているわけではありません。 苦しみの体験を軽くさせたり避けることはできませんが、最前線で働く人を鼓舞したり、不安におののく人を癒したり、死別の悲しみに沈む人を慰めたり、多くの人を真理に近づけようと導いたりとそれぞれの人に働きかけています。 大きな働きかけが人類全体にあることを忘れないようにしましょう。 その霊力を受け取るためにも、不安や怖れは手放しましょう。 《感想》  「本日のテーマは世界規模で起こっているコロナ禍の中にあって、疫病の原因や因果によるカルマとの関係と、その状況下においてのスピリチュアリストとしての心構えを学びました。 人類の行動と環境との間には不離の関係に有り、地上人一人ひとりの生き方がどこか間違っていて物質至上主義、利己主義等が地上に蔓延った結果、人々はカルマを量産してしまいました。国家や民族間でも自己の政治経済を優先して進めてきたことがカルマの重なりとなったようです。  そして地上はまだまだ未熟で進化向上の段階にあり、完全へ向いて発展している途中です。人類の長い歴史を振り返ってみても幾多も度重なる危機が有りましたが、それを乗り越えてきています。 困難や試練や障害にどう対処していくかにより、人類の進化がきまります。 霊的真理を知った者としては、どのような状況になろうとも霊的視点で世の中を観て楽観的にとらえ、世界中の人々が不安や恐れを排除して、常に冷静な態度で日常生活を送ってくれることを祈ります。 今回のコロナもきっと克服して、地上人類が肉体的にも霊的にも向上進化することと信じています。」 ​(50代男性) 「最初に今回のコロナウイルス蔓延にちなんだ話をしていただきありがとうございます。 死ぬ時期は決まっているものの、こういう伝染病の蔓延で変わる事がある、これがさまざまな法則の重なり合いが影響するというのが少し驚きでした。ここの部分の不安や恐れは敵で、人の話に右往左往してはいけない。それは人任せの現れの部分も心に響きました。何が起きても絶望しない楽観主義もあわせて強く意識していこうと思いました。  次に質問への返事の中で啓示が導きでその時はわからないが後から気付くものもありインスピレーションも含まれるの部分が印象的でした。今までは偉大な人のみ受け取れる特別なものだと考えていました。真摯に霊主肉従で生きるよう努める事で少しでもいいから受け取れるようにしていこうと思いました。 そして、信仰心の欠けた知識は意味がないの部分も聞いてはっとしました。私自身も知識だけで気持ち入っていないと感じる事もあるので、その時がまさにこの状態と改めて思いました。知識で満足せず教えを心から大切にしようと決意できました。」  (30代男性)


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