祈りについて
【祈りについて】
私たちの霊的成長に必要なものは、3つありました。
・霊主肉従の努力(自己コントロール)
・利他愛の実践(奉仕・誰かのために自分を役立たせる)
・苦しみの甘受(苦難への正しい対処)
これらを実践することで私たちは霊的成長していきますが、ここにもう一つ欠かせないものがあります。
それが「祈り」です。
「祈り」だけで霊的成長することはありませんが、強力なサポートになり大きな影響力を私たちに与えてくれます。
優れた霊界通信(高級霊)では、共通して「祈り」の大切さ・重要性を説いています。
『霊の書』P.246
「神に祈るということは神の存在を意識することであり、神に近づくことであり、内的自我が神とコミュニケーションを持つことです。祈るということには三つの要素があることを認識してください。すなわち神を讃(たた)えること、神に何かを求めること、そして神に感謝すること、この三つです」
シルバーバーチの説く「祈り」とはどのようなものでしょうか。
そして、どのような効果をもたらすのでしょうか。
《祈りとは》
・私たち人間は神の一部を与えられた存在(神の分霊)です。
→自然と湧き出る祈りは神の近づこうとする霊的な本能なのです。
『シルバーバーチの教え(上)』P.120/LB5~LB4
「祈りとは、神に近づこうとする魂の願望です」
・神の前に偽りのない自分をさらけ出し、自分の未熟さや醜さ欲望と対峙することです。
→霊的意識を強化し霊的自立を促します。
『シルバーバーチの霊訓(12)』9章⑥
「赦免を求めて祈っても法則が手直しされることはありません。支払うべき代償は必ず支払わねばなりません。しかし、赦免を求めて祈るということは、自分の間違いに気づいて神の摂理との調和を求め始めたことを意味します。すなわち魂への内省をはじめたことになり、それは本当の進化の始まりであると言えます」
・祈る内容は祈る人の霊性の反映です。
『シルバーバーチの霊訓(12)』9章⑪
「祈りは魂の憧憬を高め、決意をより強固にするための刺激・・・・これから訪れるさまざまな闘いに打ち勝つために守りを固める手段です。何に向かって祈るか、いかに祈るかは、本人の魂の成長度と全生命の背後の力についての理解の仕方にかかわってくる問題です」
・背後の霊との結びつきを深める強強力な手段
→正しい祈りを多く実践するということは、霊界との交わりを多く持つことになります。
それは、より多くの援助や協力を得られやすくなります。
『シルバーバーチの教え(上)』P.112/LB5~LB1
「魂の奥底からの誠心誠意の祈り、大霊との一体化を深め、大霊の道具としてより有用な存在となりたいとの願望から出た祈りは、祈り者の霊性を強化し、大霊の道具としてより相応しい存在にします。そうした祈りは自我を顕現しようとする行為であり、心を開く行為であり、私たち霊側との結束を固めることにもなります」
『霊訓・上』 P166/2~5
「寒々として霊性を寄せつけぬ地上生活にありては、そなたたちの魂と、その欲求を叶えしめんとして待機せる背後霊との間の磁気的霊交が、真摯なる祈りによりて如何に強く促進されるものであるかをそなたたちは知らぬ。その絆は使うほどに強化され、交わるほどにその親密度を増す」
他にも、祈りによって霊的意識や利他愛実践の意欲を高められます。
そして祈り自体が利他愛の実践にもなります。
他者のために祈ることで、その人にも影響を及ぼすことができるのです。
「祈り」はご利益を願うもの苦しみから逃げるためのものではありません。
神との神聖な対話ですから、真摯な気持ちで向き合う行為です。
また、祈ることが信仰と考え多く祈る人が信心深いとする人もいますがそうではありません。
祈りが正しくなければ、どれだけ祈っても神には届きません。
また、自分の願いが叶うかどうかが問題ではありません。
祈ることで霊的意識を高め霊的成長を促す霊的人生を歩むための一つの手段なのです。
『シルバーバーチの教え(上)』P.114/L6~LB4
「もしあなたが、真心を込めて祈るなら、それによってより高度なエネルギー受け入れやすくなります。祈るという行為そのものが魂を開かせるのです。もちろん全身全霊を傾けた祈りのことです。単なる願い事は祈りではありません。真実の祈りは重要な霊的修練なのです。“祈りはあくまでも目的に至るための手段であって目的そのものではない”―これが最も正しい祈りの定義です。
私が勧める祈りの言葉は、たった一言しかありません。『何とぞ私を人のために役立てる方法を教え給え』―これです。」
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